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「女房詞」
女房詞 (にょうぼうことば)
女房
「房」は「部屋」のこと。
右心房とか独房とかいいますね😅
もともとは宮中 (とりわけ皇居) に仕える女官の部屋のことです。
室町初期ごろから女房がつかうようになったのが女房詞です。
女房という言葉は時代とともに妻に対してつかうようになりました。
お
おいしい
お+いし (い)。
美し (いし) 。良い。うまい。おいしい。
中世から「いしい」になり、さらに「お」をつけた。
→いしいし。団子
おもちゃ
お+もちあそび。
持ち遊び。玩び・弄び・翫び
=持て遊び。
文字どおり、「持って遊ぶ (もの) 」から転じて、「他人を慰み者にする」「なぶる」の意味でもつかうようになった。
おなら
お+鳴ら
おでん
お+田楽 (でんがく)
おひや
お+冷やし (ひやし)
その他大勢
おかか (鰹節 かつおぶし) 。
おかき (欠餅 かきもち) 。
おかず (御数) 。数を取り合わせるから。
おから (御殻) 。豆乳を搾ったあとの殻。
おこわ (御強) 。強飯 (こわめし) 。赤飯。
おでき (御出来) 。できもの。
おなか (御中) 。「おんちゅう」と区別ができないので、ひらがなで書くか、お腹と書く。
文字
ひもじい
ひ文字。
ひだるし (饑し) 。ひもじい。空腹だ。
かもじ
① 髪 (かみ) +文字。髪のこと。
② 髢 (かもじ) =鬘 (かつら) +文字。
添え髪 (そえがみ) 。添え毛 (そえげ) 。入れ髪 (いれがみ) 。
古くは「かづら」と発音した。
「おかもじ」ともいう。
③ 母文字。母 (かか) または妻。
おめもじ
御目文字。
お目にかかること。
しゃもじ
杓文字。杓子 (しゃくし) +文字。
はもじ
恥ずかしい (はづかし) +文字。
恥ずかしいこと。
「御は文字」ともいう。
形容詞は「は文字い」😄
さしずめ現代の「はずい」に匹敵する言葉。
言葉の乱れというなかれ。
日本人はむかしからこういうことをやってきたんですね。
ほかにもあるので、女房詞で調べてみてください。
ブルータス。おまえもか。みたいなのがたくさんあります。