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「お天気雨」「降ってる」「晴れてる」
お天気雨
雨が降ってるのに晴れてる!?

雨が降ってるのに空が明るくてお日さまも見えることがあります。
しかも、土砂降りのこともけっこうあります。


ふつうの雨

雨が降るということは雨雲が頭の上にあります。
お日さまが見えないので薄暗いです。
夕方の雨

お日さまが傾き地面に近くなってくると、雲の横から覗きこむような感じで日の光が射しこみます。
すると、雨は降ってるけど、空は明るいです。
虹

虹は雨粒に光が当って「跳ね返ってくる」ときに見えます。
だから、雨が降っていて「背中から」お日さまが当ってるときに見えます。
霧吹きやシャワーでもできるのでやってみてね。
虹の作りかた
太陽が頭の真上にあるときは地面のほうを見ないと見えません。
朝や夕方、太陽が低いときは、太陽を背にして立てば見えます。
まわりが明るすぎると虹の色は薄いので見えません。
なので曇っていて背景が薄暗いほうがよく見えるんです。
これも夕方、夕立のあとによく見える理由です。
詳しくはこちら↓
虹の作りかた
雲の種類
層雲 (そううん)
空一面に広がる雲です。
層のように広がるので「層雲」といいます。
全体的に薄いレースのような状態から、厚くなってくると、どんよりと暗くなっていきます。
これが発達して雨を降らせるものを「乱層雲 (らんそううん) 」といいます。
一般的に「雨雲」といわれるのはこれです。
低気圧や、温暖前線・停滞前線の上にできます。
これは空一面を覆いつくしているので、お日さまが覗くすき間がありません。
積雲 (せきうん)

「綿雲」といわれるものです。
ポコッ、ポコっと綿菓子のように浮いてる雲です。
これが発達すると「積乱雲 (せきらんうん) 」になります。
わたしたちは「入道雲」といいますね。
寒冷前線の前面や、夏の日射しが強いときなどに、強い上昇気流でできます。
積乱雲は縦に伸びていくのでそのまわりは雲がない、つまり晴れているところがあります。
お天気雨が起こりやすいのは?
夕立のとき
夏の午後、入道雲が発達して土砂降りになったときに、すき間からお日さまが覗きこんで、
「雨が降ってるのに、明るい」ことがときどき起こります。
馬の背を分ける

入道雲 (積乱雲) の境目はくっきり、はっきりしているので、
「馬の背中の左で降ってて、右は降ってない」
というくらい分かれていることがあります。


おなじ条件なら朝もありそうだけど
お日さまが地面近くにいれば起こるのなら、朝も起こりそうですね。



いえいえ上に書いたように、午後の夕立、通り雨、にわか雨のときに起こりやすいからです。
朝は入道雲は発達しません。
一日中、お日さまに照らされて地面が温められて上昇気流が起きて、入道雲が発達してから雨が降るからです。
台風のとき
台風のときは積乱雲が発達していて、その間には雲がないところもあるので、たまに朝でもこういうことが起こります。
ギャラリー
anvil 鉄床雲 (かなとこぐも)


入道雲と鉄床雲



入道雲が発達して対流圏の天井まで行くとそれより上がれないのでしかたなしに横に広がっていきます。
cloud street 雲道 (うんどう)

文字どおり「雲道」
積雲が道のようにつづいています。
雲の下が平らなのが特徴です。
強い上昇気流のため、グライダーはこの下にはいればどこまでも高度を下げることなく飛んでいくことができます。
気をつけないと雲の中に吸い込まれてしまいます。
彩雲 (さいうん)

虹の一種です。
雲の中の氷の粒に太陽の光が反射して見えます。
日暈 (ひがさ)



これはよく見かけると思います。
温暖前線の前面の高いところにある薄い雲の中の氷の粒に太陽の光が反射して見えます。
これが見えると温暖前線、そして低気圧がやってくるので天気が崩れる兆候です。
動画
音が出ます。