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「一輪車」「左右のバランス」「物理学」「ウィリー」
随時更新…するかも🦆
どうしたらバランスが取れるのか?
とくに左右に傾いたときどうやって立て直すのか?
どうしたら曲がれるのか?
サイトにもyoutubeにも、どこにも書いてないし、説明してないので自分で書くことにしました。
はじめに
なんで一輪車に乗ることになったか?
おじさんはバイクに乗っています。
自転車じゃなくてオートバイです。
オフロードバイク、しかもトライアル車です。
ウィリーの左右のバランスが取れない
音が出ます♬
ウィリーは前輪を上げ、後輪だけで走ります。
まさに一輪車の状態です。
前輪を上げて、上がりすぎたらリアブレーキを踏んで後ろに倒れないようにバランスを取る。
前が下がったらアクセルを開けて持ち上げる。
これはできるんだけど、どうしても左右どちらかに傾いてしまうと修正できなくて持続できません。
持続不可能なウィリーです😄
左右のバランスについての記事がいっさいない!
今の世の中、ネットで検索して出てこないものなどないのに、ウィリーの左右のバランスの取りかたについてはいっさい出てきません。
プロに聞いても、コミュニティに質問しても
「最初からバランスを崩さないようにする」というじつに無意味な答えしか返ってきません。
どうしたらバランスが取れるのか聞いとんのじゃ!
どうしたら重心を移動できるのか?
たとえば自転車なら、左に傾いたら左にハンドルを切れば遠心力でバイクが起き上がるという明確な答えがあります。
しかしウィリーについてはない。
問題はバランスを崩さないようにすることではなく、左に傾いたときどうすればもとにもどせるか?
あるいは右に傾けられるか?ということです。
また自分の意志で好きな方に好きな旋回半径で曲がりたい。
浮いてるけどハンドルを切ることで左右の重心を変えられるのか?
それとも左右の足の体重の配分を変えることで移動できるのか?
まったく影響がないとはいえないけど、うまい人の動画を見ると、ハンドルはどちらかに切ったままで片手とか、片足を放してしまうとか、もっというとシートの上に乗ってしまう人もいるのでフットレストの踏み加減は関係ないことになります。
まああったとしても、それ以外のコントロール方法がなければフットレストから足を放してしまうことはできません。
ベストプレーヤー≠ベストコーチ
スポーツでも楽器の演奏でも名プレーヤーが名コーチとはかぎりません。
というかほとんどの場合、うまい人ほど教えるのは絶望的に下手糞です。
できないということがわからない。
自分は当たりまえにできているから。
なんとなくではなく、ちゃんと理論的に説明できなければ名コーチではありません。
よくいるダメなインストラクター。
「なんか変なんだよな」
(なんか変じゃわからん。どこがどう変なのか説明しろ!)
「わたしがやるのを見て真似してください」
(それならいくらでも見てる。動画でもいい)
一流プレーヤーは、一流トレーナーではない!いい教師、先生とは?
なぜ一輪車?
一輪車は最初から1つのタイヤだし、ハンドルもありません。
これぞ体の動きでコントロールする乗り物です。
一輪車が乗れればウィリーでのバランスも取れるようになるのでは?と考えました。
また一輪車なら近くのちょっとした場所があれば練習できます。
バイクでウィリーだと練習する場所がかなりかぎられます。
もちろん公道ではできないし、公園などもダメです。
一輪車は軽いので倒してもあまり傷みません。
心も痛みません。
バイクは倒すと壊れます。
下敷きになると場合によっては大怪我になります。
修理代もかかるし、それこそトランポで持っていかないと壊れたら帰ってこらなれくなります。
一輪車について
ネットで一輪車を検索すれば動画はいくらでも出てくるけどみんな自分 (または自分の子ども😄) が上手に乗っているところを撮っているだけです。
ふ~ん。
うまいけど、どうやったらそのように乗れるのか説明している動画は1つもありません😅
ましておじさんがいちばん知りたい「左右のバランスの取りかた」について説明している動画や記事は皆無です。
こういうことに疑問を持つのはやっぱりおじさんだけなのかな?
繰りかえし練習していればいつかは乗れるようになるんだろうけど、「なんとなく」じゃなくてちゃんと他の人にも説明できるようにしたい。
練習方法
動画を見ると、「誰かに手を取って支えてもらう」か「手すりなどにつかまる」方法しかありません。
補助者が要るんなら1人じゃ練習できない。
手すりがあって練習できるところもなかなかない。
それから手すりをつかう方法は転んだとき危ないです。
そもそも近くに固い障害物があるところは危ないです。
スキーのストック⛷
いいのがある。
おじさんはモノスキーをするのでストックを杖代わりにつかうことにしました。
自転車もスキーもそうだけど、止まっているのがいちばんむずかしいです。
それから乗るときがむずかしいです。
ストックを支えにして乗ると移動手すりのようなもんですね。
ない人はむりに買う必要はありません。
極端な話、そのへんに落ちてる枝でもいいです。
ああ、都会の人はそのへんに枝は落ちてないか。
おじさんの住んでるところでは道路によく枝が落ちていて邪魔です😄
もし買うにしても💯円ショップなどで適当な棒にしましょう。
あっ、ストックの紐に手首を通さないでくださいね。
転んだとき危ないです。
いつでも体から離せるように。
保護具
ブリジストンから紹介された〇〇一輪車協会の動画でも「半袖半ズボンがいい」と言っていて保護具は何もつけないで乗っていますが、自転車用のヘルメットくらいはかぶったほうがいいです。
上も長袖の方がいいです。
ズボンの裾はペダルに引っかかるので何か留めるものがあったほうがいいです。
おじさんはゴム紐を巻きました。
ベルクロ (マジックテープ) もわざわざ買わなくても大きめの輪ゴムでもいいです。
足首は巻いたほうがいいです。
引っかかります。
引っかかるとバランスを崩したときに足が出せないので頭を地面にぶつけるおそれがあります。
おじさんはヘルメットをかぶってませんが、それはふだんからスキーやトライアルをやっていて転びかたが身についているからです。
年寄りは骨折しやすいので肘当てや膝当てもあったほうがいいですね。
アスファルトやコンクリートは危ないので、平らな土の上がいちばんいいです。
石や段差があると引っかかって練習しにくいです。
バイク倒しても人倒すな
バイクやスキーもそうですが、バイクやスキーはいくら寝かしても体はいつも垂直に起こしておきます。
Moto GPでハングオンするのは路面のグリップがとても高いのと、バイクをそれ以上傾けられないからです。
摩擦力の低いオフロードのモトクロスや、スキーの滑降を見てください。
バイクやスキーは限界まで傾けても人間は体を起こしたままです。
こうすると万が一転倒したときも人はそのまま立っていられます。
転びかた
乗る前に転びかたです。
転びかたを知っていればケガしません。
前後左右バランスを崩して乗っていられないと思ったらムリしないで一輪車を蹴っぽります。
一輪車さんごめんなさい🙇
でも一輪車と心中してもだれもほめてくれません。
上に書いたように体はいつもまっすぐ起こしておいて前でも後ろでも横でもペダルを蹴って自分から地面に飛び降ります。
この「自分から」が大事です。
倒れるのに任せていると、大した高さではないのにペダルに足が引っかかったりして足が出ないことがあります。
後ろに倒れそうになったら一輪車を前に、前に倒れそうになったら一輪車を後ろに蹴ると、作用反作用で自分はまっすぐ立ったまま着地できます。
ヘルメットはかぶろう⛑️
一輪車は前後左右に倒れるのは当たりまえだけど、なぜか足が出ないことがあります。
ペダルに引っかかるんでもありません。
でも、ペダルに足が吸いついたようになって足が出せずそのまま倒れることがあります。
だからやっぱりヘルメットはかぶりましょう。
子どもがヘルメットもかぶらず練習しているのは危ないです。
繰りかえしますが、自転車でコケるのとはちがって頭を打つ危険性が高いです。
自転車はよほどのことがないかぎり横にしか倒れないし、足をつけるから。
なぜ足が出ないのか?
おそらく下のペダルに体重が乗ってしまったときです。
体重を足で支えているのだからペダルから離れないんです。
ペダルから足を離すためには、体重をべつのところにかけなければなりません。
しかし上のペダルには体重をかけられません。
かりにかければ、一気にタイヤが回ってもっとひどい転びかたになります。
体重はシートに預けること
何も楽だからじゃありません。
ペダルはあくまで前進、後退のため、それも手のひらぐらいのデリケートなコントロールが必要です。
ペダルに体重を乗せてしまうと、デリケートなコントロールはできないし、上述のように転ぶときに足が離れなくて危険です。
全体重をシートにドカッと乗せて、足は漕ぐだけ。
こうするとバランスを崩したときにすぐ足が出せます。
サドルの高さ
取扱説明書には下のペダルに乗せている足の膝がちょっと曲がるくらいと書いてあります。
伸び切っていては滑らかな操作ができないのは確かです。
反対に膝が曲りすぎるようだとこれまた窮屈で滑らかな操作はできません。
最初は低めに
しかしながら、最初は低めにします。
というのはちょうどいい高さにすると、いざというときに足が出ないからです。
一輪車なんかどこも固定してないし、自転車みたいに両足の間に長いフレームもないからいつでもどっちにでも足が出せるじゃん、と思うでしょう。
ところが、これが出ないんですね。
これから何度も怖い思いをして転びます。
脅します😄
ほんとになぜ足が出ないのか不思議です。
まるでペダルに接着剤で貼り付けられたような感覚です。
サドル低めで、膝がちょっと多めに曲がっているほうがいざというときにサッと足が離せます。
乗る
自転車でも走り出してしまえば安定しますが乗るとき、止まっているときがいちばんむずかしいです。
はじめはタイヤが回ってしまうと乗れないので輪止めをつかいます。
ブロックでもレンガでも何でもいいです。
その場で転ぶことを考えるとやはりあまり大きくないもの、固くないもの、角がとがってないものがいいです。
おじさんは車用のゴム製の輪止めをつかっています。
意識すること
前を見る
どうしても地面を見てしまいがちですが、背筋を伸ばして前を、それも遠くを見るようにします。
サドルにしっかり座る
自転車でも立ち漕ぎはむずかしいです。
まして一輪車はハンドルがないので体と一輪車を結びつけるものはサドルしかありません。
サドルと体が密着していないと股の下で一輪車が好き勝手に動くので安定するわけがありません。
腿グリップ
股グリップといってもいいです😄
バイクに乗るときはニーグリップといって膝でタンクをはさんで体をバイクに固定します。
一輪車にタンクはないけどサドルの前の方を腿ではさむ感じです。
あまり窮屈になってはいけないけど、大股開きでは一輪車は好き勝手に右左に動いてしまいます。
腿ではさむというより、膝を閉じるように意識すればいいです。
ペダルに体重を乗せない
ペダルはタイヤを回すためだけのもので乗るものではありません。
サドルに99%体重を預けて、足に体重をかけずにペダルをなめらかに回すことに集中します。
ペダルを蹴らない
おなじことですが、自転車並みにペダルに強い力を入れることは、必然的に体重を乗せてしまうことになります。
すると安定しません。
直線運動でなく、ペダルが回るようにやさしく円運動をします。
足の裏なんだけど、手のひらで押してる感じで。
踏んだほうに傾く
もしペダルを強く踏んだり、体重をかけたりすると、そっちに傾きます。
左足を強く踏むと左に、右足を強く踏むと右に傾きます。
くれぐれも回すだけに。
乗るとき
ペダルの位置は手前に地面から45°くらい
いちばん暴れないのはペダルがいちばん下なんだけど、そうすると乗ったあとペダルを漕ぐことができません。
ペダルを回せるのは水平から45°上下くらいの間です。
真上や真下にあると、回転軸の方向に力が働くのでタイヤを回すことができません。
水平がいちばん回しやすいけど、乗るときに回りすぎても乗りにくいので45°くらいにします。
ペダルに乗らない
繰りかえしますが階段を上がるようにペダルに乗ってはいけません。
一輪車は地面に固定されていません。
また自転車とちがうのはペダルが直に車輪についているのでとても軽いということです。
カンタンに回ってしまいます。
自転車は本体が重いし、ギア比が高ければペダルが重いので片足に全体重を乗せてもすぐに動き出しません。
一輪車はいともカンタンに動きます。
頭を天から紐で吊るされている感じで
自分は操り人形で頭に紐がついていると思ってください。
そして天の神さまが雲の上からあなたを空に引っ張り上げます。
一輪車のサドルに乗るというより、天高く舞い上がるように伸び上がります。
しつこいようだけどペダルに体重を乗せていはいけません。
真上だとその場で止まったままなので、真上よりすこしだけ前の方に伸び上がります。
地面を蹴った足をペダルに乗せたらすぐ漕ぎ出します。
止まっているのがいちばんむずかしいからです。
乗ったらできるだけ早くサドルをつかんでいる手は放して、左右に広げてバランスを取ります。
片手または両手でサドルをつかんでいる状態は不安定です。
前後のバランス
これはバイクのウィリーであるていどできています。
アクセル⇔リアブレーキ
アクセルを開けて加速すれば地面に接しているリアタイヤが前に出て、バイクの中心からフロントタイヤおよび人間が後ろに取り残されるので重心が後ろに移動して後ろに倒れそうになります。
こんどはリアブレーキを踏めば地面との摩擦力でリアタイヤに抵抗がかかり、バイクの中心からフロントタイヤおよび人間は慣性でそのまま前に進もうとするので前に倒れ、フロントタイヤは地面に着きます。
一輪車なら力を入れてペダルを漕げば後ろに倒れそうになり、ブレーキはないのでペダルを漕ぐ力を緩めるか回転を止める力を入れれば前に倒れようとします。
左右のバランス
さてこれがおじさんのいちばんの興味・課題・目的です。
ハンドルがないのにどうやって左右のバランスを取るのか?
まだ理論と検証段階ですが書きます。
ターンと反トルク (カウンタートルク)
ハンドルはないし、ふつうはストックもつかないので、左右の回転運動を与えることはできません。
ここでスキーの技術や理論が役に立つ。
スキーはストックを持っているけどストックをグサッと刺してその抵抗で曲がっているわけじゃありません。
上半身をひねり体を縮めてから、伸び上がるとねじったタオルがもとにもどるようにスキーの板を回転させられます。
たとえば左に傾いたときに自転車やバイクならハンドルを左に切れば元の状態にもどすことができます。
でもハンドルがない一輪車ではどうすればいいのでしょう。
傾いた方と反対に上半身をひねる
上半身を右にひねると反トルクで下半身と一輪車は左に回ります。
それで傾きは直り垂直にもどります。
反トルクを大きくするためには両手はできるだけ左右に広げておきます。
かかしややじろべえのように。
傾いたほうに膝を向ける
「上半身を逆」というのは感覚的にわかりにくい人は、「傾いたほうに膝を向ける」とおぼえてください。
膝を左に向けるためには、知らずに上半身を右にひねっています。
綱渡りの棒
綱渡りする人が長い物干し竿のようなものを持っていますね。
あれです。
長い重量物があればそれだけ慣性モーメントが大きくなるので一輪車を回しやすくなります。
でも物干し竿はやめましょうね。
転んだとき危ないから。
代わりに両手をできるだけ水平に広げておきます。
ただうまい人 (子ども) を見ていると手を下げていてもバランスが取れています。
ほかの修正方法があるようです。
もちろんうまい人はすこしの傾きでも感じ取りすぐ修正するので大きな動きが必要ないということもあります。
それから限界までひねってしまうとそれ以上修正できないという問題もあります。
倒れそうになったときあなたがすること
自転車や一輪車でなくても、倒れそうになったときあなたはどうしますか?
左に倒れそうになったとき、あなたは左足を左に出します。
でも一輪車では左に平行移動することはできません。
だから左に回転させて元にもどします。
じゃあもしあなたが足を出せない状況だったらどうしますか?
たとえば崖っぷちとか、綱渡りのように細い線の上を歩いているとしたら。
傾いた方に上半身を傾ける
足を固定されていたら、上半身と場合によっては両腕を伸ばし傾いた方に傾けると倒れずにすみますね。
これをつかいます。
左に傾いたら上半身を左に傾ける。
すると反作用で腰は右に動く。
一輪車も右に傾く。
すると重心は元にもどります。
これは回転を伴わない修正方法です。
傾いた方と反対に手を回す
川に落ちそうになった人が手をグルグル回します。
あれはマンガやコメディ映画だけの話でなく物理法則にかなっています。
人はだれに教えられたわけでもなく、物理学を勉強したわけでもなく経験からそうすると重心を元にもどせることを知っています。
頭ではなく体が知っています。
前に落ちそうになったら前に回す。
前に回すというのは、頭の上では前に、腰の下では後ろに回すということです。
後ろに倒れそうなときは、後ろに手を回す。
倒れそうになったほうと同じ方向に手を回します。
左右の場合もおなじだけど、このときはだいたい倒れそうな方に体をひねって手を回します。
じつはこの反トルクは旋回 (ターン) にもつかえます。
傾けたい方 (曲がりたい方) に腰を入れる
上に書いたこととおなじですが、上半身を右に傾けると相対的に腰は左に傾き一輪車も左に傾きます。
すると全体の重心も左に移動します。
このままだとただ左に倒れてしまうので、上半身をひねり、膝も左に入れて一輪車を旋回させます。
バイクでも
オフロードを走っていると深い轍にはいることがあります。
こういうときハンドルを切っても轍から出ることができずコケます😄
深い轍を走るときは一本橋を渡っているのとおなじで、ハンドルを切って修正することはできません。
ハンドルはまっすぐのまま、左に傾いたら上半身だけ左に傾けてバイクは轍の上をまっすぐ走るようにします。
ハンドルで曲がるのではなく、上半身と腰を左右に移動することで直進を保ち、重心を移動させます。
これを一輪車でもやればいいんです。
轍走行=一本橋=綱渡りの要領です。
ターンのやりかた
曲がりたい方の足を踏みこむ
これはどのサイトにも書いてないだろうな。
上にも書きましたが初心者のやり方を書きます。
上級者になると早目に小さな動きでコントロールできるので、かえって初心者にはわかりません。
何もしないのに思っただけで曲がっているように見えます。
また上級者はかえって、自分がどうやって曲げているのかわかっていないものです。
だって無意識にできるんだから😄
- 曲がりたい方を向く
- 曲がりたい方に腰を入れる
- 曲がりたい方の足を踏みこむ
- 旋回外側の手を後ろに回す
1. 曲がりたい方に上体をひねり、先行させ、下半身と一輪車が旋回方向についてくるようにします。
車でもバイクでも人が見た方に曲がるのは体が自然にそういう動きをしているからですね。
旋回の外側を見ながら回るのはなかなかむずかしいです。
だからガードレールを見てしまうとガードレールに突っ込んでしまいます。
2. 曲がりたい方に腰を入れるということは、曲がりたい方に一輪車を傾けるということです。
そうすると重心が移動し、旋回内側に倒れようとします。
このままでは、文字どおり内側に倒れてしまいます。
内側に旋回させて遠心力と釣り合わせる必要があります。
3. 体重を乗せた方に傾きます。
だから左に曲がりたいときは左足を強く踏み込みます。
すると左に曲がります。
旋回外側の右足は力を入れずにペダルの回転を邪魔しないように乗せておくだけ。
踏み込みの力に比例して曲がります。
4. 上体を旋回する方に先行して一輪車を回すことも必要ですが、これだけで曲がらないときは外側の手を後ろに回します。
すると反トルクで体と一輪車は旋回方向に回ります。
はじめは急旋回をしようとしないで、直進よりすこしでも向きが変わればOKとします。
ちょっと向きを変えて直進にもどして、またちょっと向きを変えて直進にもどす。
慣れてきたら連続して旋回する。
旋回半径を徐々に小さくしてスピンの状態に持っていく。
また大事なことは自分が思ったほうに曲げることで、成り行きで左に曲がってしまったのはターンとは言いません😄
自分の意志で曲げて、また直進状態にもどして、こんどは反対に旋回できればできた!と言えます。
練習の順番
片足で立つ
まず家でもどこでもできる練習。
それは片足で立つことです。
傾いたことがわからないと直せないので、すこしの傾きでも感じ取るように訓練します。
耳の中にある耳石と三半規管を鍛えます。
両手は広げたほうがやりやすいです。
目をつぶる
人間は視覚から情報を得ています。
景色の動きやその傾きでも自分の傾きを判断しています。
耳石と三半規管
耳石は傾きと加速度を検知します。
三半規管は回転です。
目をつぶると傾きは耳石だけが頼りになります。
はじめは目をつぶるとすぐ傾いて足をついてしまうでしょう。
あっ、無理せず足をついてくださいね😄
片足は大きく上げずに床や地面から離れていればいいです。
左右の足を交互にやってみましょう。
目をつぶって10秒くらいは立ってられないようでは一輪車はむずかしいです。
いくら練習しても傾いたことがわからないからです。
浮いてる足を重りにバランスを取ってる
一輪車では足を離すことができないけど、どうやってバランスを取っているか自分の動きを観察してください。
たとえば左足に乗って、右足を浮かしているとしましょう。
左に傾いたときあなたは上半身を左に傾け、右足を上げるでしょう。
そうすると不思議なことに元にもどります。
反対に右に傾いたときは上半身を右に傾け、右足を下げてさらに交差するように左足より左に持っていくとおさまります。
これはバイクのスタンディングスティルや一本橋ではつかえます。
一輪車では足は放せないけど、この上体の動きは大事です。
傾いたのとおなじ方に上体を傾ける
人は無意識にこれをやっているので一輪車に乗ったときはもうすこし意識してこの動作をします。
ストックをつかってその場で立つ
さあ一輪車に乗ってみましょう。
輪止めを置いて一輪車がバックしないようにしてから乗ります。
しっかりサドルに体重を預ける
自転車のペダルはギア比が高く重いのでペダルの上に乗ってもすぐにグルンとは回りません。
でも一輪車は直付けで抵抗がすくないのでペダルの上に乗ったらすぐ回ってしまいます。
だからペダルに体重をかけてはいけません。
サドルに100%体重を預けましょう。
申し訳なさそうに乗るのではなく、サドルに偉そうにドカッと腰を下ろします。
そうすると姿勢も自然によくなり遠くが見えます。
そして足は漕ぐためだけにつかいます。
はじめはストックに頼ってなんとかサドルの上に座り、背筋を伸ばして、サドル下の軸をまっすぐにして、ストックに入れていた力を抜いていきます。
ストックがなくてもまっすぐ立てるようにバランスを取ります。
傾いたときだけストックに力を入れるけど、両方のストックが地面から離れるくらいに垂直にしてバランスを取ります。
慣れたら輪止めをつかわない
ストックをつかって乗れるようになったら輪止めをつかうのをやめます。
その場で前後に動かしてみる
まだ走るまでいきません。
ペダルを水平にしてどちらでもいいので半回転前進して半回転バックします。
ストックに頼っていいです。
ストックつきのアイドリングです。
アイドリングは上級編ですがストックがあればさほどむずかしくありません。
そのうちストックにかかる力がだんだん減ってきて前後のバランスとペダルのかける力の具合がわかってきます。
すこしずつ前進
止まっているのがむずかしいので走りつづけたほうが楽なんだけどバランス感覚とペダルにかかる力を感じるために、はじめは半回転で止まります。
半回転ができたら1回転。
1回転ができたらつづけて走ってみる。
途中でストックを捨てる
だんだんストックをつかないで走れるようになったら、途中でストックを捨てます。
ストックさんごめんなさい🙇
そのときは躊躇せずに横か後ろに投げてください。
まちがっても前に捨てないように。
引っかかって転びます😄
また中途半端にストックが立って自分が串刺しになる可能性があります🍡
それから自分が転ばないまでもストックを轢いたらストックが曲がってしまいます。
ストックなしで乗る
さあ佳境にはいってきました。
これができればとりあえず「乗れた!」という感覚が味わえます。
また輪止めをつかいましょう。
タイヤが転がると乗りにくいです。
ペダルに体重はかけずに頭を空に吸い上げられるような感じで上に伸び上がります。
力を入れるのは地面についている足だけ。
そうですね。
片足で立って、片足だけでジャンプして椅子に座るような感じでしょうか。
いきなり走ろうとしないで、椅子に乗って、蹴り上げた足でペダルに触ったら前に飛び降りる練習をすこししましょう。
サドルに乗ってすこし止まっている時間ができてきたらこんどは前進します。
そのときはためらわずにすぐ漕ぎ出します。
止まったままだとバランスが取れません。
体が前に出たら前に飛び降りる。
もし一輪車のほうが先走って体が取り残されたら、これもためらずにすぐ後ろに飛び降ります。
一輪車は前に蹴り出してもいいです。
とにかく体をまっすぐに立てておくことに集中します。
乗ったままでいようとすると後ろに頭から倒れて危ないです。
これは一輪車でなくても歩いたり、走ったりしてもおなじことですが、前に転ぶときは手をつけるけど、後ろに転ぶときは手がつけないので後頭部を打つ可能性が高くなりとても危険です。
空中乗り (一人乗り)
空中乗りってなんじゃろ?
サーカスかい?
と思えば「どこにもつかまらないで乗ること」でした😄
大袈裟なネーミング。
女性は両手を放して乗れるようですが、男性は両手でしっかりサドルの前を持ちましょう。
ペダルに体重を乗せるとタイヤが一気に後ろに回ってしまうので、けっしてペダルに乗ってはいけません。
左足をかけておくのなら、蹴り上げた右足を素早く右のペダルに乗せます。
これがむずかしい。
右足がペダルに乗らないで宙を泳いだり、ペダルに足の甲や脛が当たってしまうこともあります。
左足に乗らないようにしても、やっぱり左足に力がかかって後ろに回ってしまいます。
そこでその分を見越して両手でサドルを前に押してすこし前進させて乗ると、後ろに回る力と相殺されてその場で乗れます。
全体的に一輪車を前に押し出すと同時に、自分は一輪車よりすこし前に飛び出すようにすると乗ったときに重心が前に出ているのでそのまま漕ぎ出して前進できます。
乗ったときに体の重心が後ろにあるととうぜん前進できずに後ろに落ちてしまいます。
乗るときにわざとバックして乗る方法もありますがこれは、つぎの段階です。
アイドリングができないとむずかしいでしょう。
練習量
エネルギーの塊の子どもはいくらでもどうぞ。
おじさんは1回30分くらいです。
スキーの練習でもそうだけど疲れてきたら、頻繁に転ぶようになりケガする確率も高くなり、練習にもなりません。
疲れてくると筋肉に力がはいらなくなり、踏ん張りが利かなくなります。
集中力も切れてきます。
疲れるまでやらないこと。
自転車よりはるかに疲れるわけ
ストックを突いて練習していたころは30分くらいできました。
ところが乗れるようになったら、かえって5分くらいで息がゼエゼエ言って続けられなくなりました。
メチャクチャ漕いでるわけじゃありません。
なぜでしょう?
バランスを取るのに筋肉とエネルギーを大量に使う
ためしにふつうに立ってみてください。
30分やるのは退屈だろうけど、想像してみてください。
立つだけでなく30分くらい歩いてもそんなに疲れませんよね。
えっ?疲れる?
あなたは相当、運動不足か、体のどこかが悪いです😄
ところが片足で立つとすぐ足の筋肉が疲れてきます。
バランスを取っているときに自分の足の筋肉の動きをよく感じると、細かく前後左右に筋肉が引っ張ったり緩んだりしているのがわかります。
つまり体は動いていないのにもかかわらず、筋肉は激しく運動しているんです。
とうぜん筋肉は疲れるし、筋肉が動くためにはエネルギーと酸素を消費します。
だから短距離走をしているわけでもないのに酸素が大量に必要で息切れするんですね。
ふつうの二輪の自転車ならペダルは前にしか漕ぎません。
漕がないときは力を抜いて休めることができます。
でも一輪車はつねに両足に力を入れていて、前だけでなく後ろに踏んでブレーキをかけることも必要です。
タイヤが先走って体が後ろに取り残されたときは、ペダルの後ろを踏んでブレーキをかけないとそのまま後ろに倒れてしまうから。
これがふつうの二輪車と一輪車の大きなちがいです。
男性には不利
これは冗談抜きで女性向きの乗り物です。
ほんと大真面目です。
自転車、バイク、乗馬など跨がって乗るものは数あれど、これらはハンドルにも体重をかけたり、ステップや鐙 (あぶみ) に体重を預けることができます。
ところが一輪車はつかまるところがない。
ペダルに体重を乗せるとタイヤが一気に回ってしまうので自転車とはちがいます。
体重の99%はサドルに乗せないといけない。
直立状態で安定しているときは問題ないけど、バランスを崩したときにペダルに力がかけられないので全体重が股間にかかります😅
冗談抜きで痛いことがあります。
だからバランスを崩したときは頑張らないで安全な状態で一輪車から飛び降りたほうがいいです。
また空中乗りも手放しで乗るのは男性には酷です。
両手でしっかりサドルをつかんで、サドルに乗って安定してから手を放します。
トランクスなんか以ての外です。
しっかりホールドできるパンツやサポーターなどを履いたほうがいいです。
経過
4/6 始める
4/26 実質、朝夕30分ずつ × 10日くらいで、30mくらいは乗れるようになりました✌
5/5 ターンができるようになる。
5/9 空中乗り (一人乗り) ができた🙌
5/10 8の字旋回ができた。