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「王冠」「密度」「体積」「質量」「合金」
にせもの王冠を見破れ!
王様が家来に金1kgをわたして王冠をつくるように命じました。
数日して王冠ができあがりました。
本物かどうかたしかめる
じつは王様はこの家来をあまり信用していなかったので、わたした金で作ったのかどうかたしかめることにしました。
密度から体積を計算する
金の密度
金の密度はおよそ20 [ g/cm3 ] です。
1 [ kg ]の金なら、1000 [ g ] ÷ 20 [ g/cm3 ] = 50 [ cm3 ] になるはずです。
1リットルの牛乳パックが1kgであの大きさなのに、金は牛乳パックの1/20の大きさしかないんですよ!
一般的なコップの1/5くらい。
言いかたを変えると、牛乳パック大の金塊は20kgもあるということです😮
重さを量る
まず重さを量ってみました。
ちょうど、1 [ kg ] でした。
ちょろまかしてはいないようで。
いやいや。
水に沈める
つぎは水がなみなみと入った桶に、王冠をそっと沈めました。
桶の下には皿があって、あふれた水がたまります。
何をしているのでしょうか?
あふれた水の量が、王冠の体積
形が複雑なものでも水に沈めるとその体積がわかります。
あなたが浴槽いっぱいのお風呂に入れば、あふれたお湯があなたの体積です。
(ここでは浮力は考えません。あなたの体がぜんぶ入ったとしての話です=^^=)
ぜんぶ金で作られたものなら 50 [ cm3 ] のはずですよね。
水の量が多い!
ところが水の量を量ってみると 60 [ cm3 ] ありました。
10 [ cm3 ] 多いです。
これはどういうことでしょうか?
銀が混ぜてあった!
家来は金をすこしくすねて、金より安い銀を混ぜて王冠を作ったのです。
くすねた金は自分のふところに。
密度の計算
では、どれくらい銀が混ざっているのか計算してみましょう!
金の密度:20 [ g/cm3 ] 銀の密度:10 [ g/cm3 ] とします。
答えはこちら↓
にせもの王冠を見破れ! ~ 密度と体積 (答えのページ)