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「アニス」「スターアニス」「フェンネル」「八角」「茴香」「シキミ」
おじさんはアニスとスターアニスは同じものだと思ってました。
でも、50過ぎてからそれはちがうものだと知りました。
またアニスシードとか八角とかフェンネルとか茴香 (ウイキョウ) なんてのもあります。
これらをちょっと調べて整理してみました。
香りの主成分
香りの素はおなじです。
anethol (アネトール)
化学式:C10H12O
じつにバジルにふくまれる estragole (エストラゴール) の異性体です。
estragole は フランス語 estragon (エストラゴン) から。
英語では tarragon (タラゴン) 。
キク科ヨモギ属。
古いフランス語の形は targon。
現在の形は頭に es- がついたもの。
フランス語は頭に e- をつけるのが好きです。
スペイン語はもっと好きです。
フ étoile
ス estrella
英 star のように。
もとはギリシャ語 drákōn (ドラコーン)
ラテン語 dracō
意味は「蛇」🐍→「ドラゴン」🐲
dragonwort (「龍草」の意→ニガヨモギ) から借りた。
おなじヨモギ属だがタラゴンとはべつの植物。
アブサンという酒にはいっている苦味成分。
アニス (anise)
セリ科ミツバグサ属
西洋茴香 (ウイキョウ)
果実は「アニス果、アニシード、アニスシード (aniseed<anise+seed) 」といいます。
Ouzo (ウゾ)
ギリシャのリキュール
蒸留酒に砂糖とアニスを加えます。
本来の原料はブドウなんですが、おじさんはウォッカに氷砂糖と八角を入れて同じようなものを作って飲んだことがあります😄
スターアニス (star anise)
これがみなさんが持っている「アニス」のイメージだと思います。
見たとおり「星型」をしているので「スターアニス」と呼ばれます。
マツブサ科シキミ属
トウシキミ (唐樒) 、八角、大茴香と呼ばれます。
茴香という名前が付いてるけど、上の「アニス」とはまったくちがう植物です。
一般的にスーパーで見かけるのがこの八角で、中華料理などに使われます。
シキミ (樒、櫁)
日本に自生するシキミで同じマツブサ科シキミ属。
しかし、こちらは「猛毒」です!
たちの悪いことに同じ八角形の実をつけます。
実はもちろんのこと、すべての部位が有毒です。
形が似ているからと食べないように。
月桂樹 (ベイリーフ、ローレル、ロリエ)
葉っぱの形、色、つき方がシキミにそっくりです。
そして、シキミは月桂樹のようないい香りもします。
シキミが「花枝」と呼ばれるように1か所から花が咲くように放射状に葉がついているのに対して、月桂樹のほうは段違いに交互に生えています。
でも上から見ると放射状に葉が広がっているので見分けがつきにくいです。
劇物
植物の中で唯一、「劇物」に指定されています。
anisatin (アニサチン) という成分がはいっていて神経に影響を与えます。
化学式:C15H20O8
そもそもアニサチンはアニスからつくられた名前ですが、アニスやスターアニスにははいっていません😄
アニスのようにいい香りがするからです。
紛らわしい。
梻
仏事に使われるので「木へん」に「佛 (仏) 」と書くこともあります。
虫喰い?それとも若葉はこの形?
ハート型のシキミの葉。
茴香 (ウイキョウ)
種
花
鱗茎。食べられます。
セリ科ウイキョウ属
英語ではfennel (フェンネル) といいます。
雑草
葉が平面的に交互に生えてます。
シキミは放射状に葉が生えるし、葉に光沢があるのでシキミではなさそうです。
知ってる人がいたら教えてください✌