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「お父さん」「旦那さん」「おじいさん」「ぼく」
日本の家族関係は複雑?
日本に来た外人が戸惑います。
いいえ、日本人同士でも混乱します。
「お父さんが」という会話なのに、よくよく聞けば「旦那さん」のこと。
「おじいさんがね」というのに、自分の「お父さん」のことだったりする。
おじさんは日本人だけど、「それは、あなたのお父さんのこと?」と聞くこともしばしば💦
あっ!1人称なのに「おじさん」といってます。
「おじいさんが」というので、
(この人のお父さんはすでに他界したのだな) と思うとご存命です💦
家族 (グループ) のいちばん年齢の低い者が基準!
この鉄則にしたがえば解決します!
あなたが結婚します。
まだ子どもがいません。
あなたたちは絶対、相手を「お父さん」「お母さん」「パパ」「ママ」と呼ぶことはありません。
あなたたちの「お父さん」「お母さん」は、そのまま「お父さん」「お母さん」です。
お父様と呼ぶか、パパと呼ぶかは、ここでは重要じゃありません=^^=
子どもが生まれます。
その瞬間から、あなたたちは互いのパートナーを「お父さん」「お母さん」と呼びはじめます。
そして、子どもから見てあなたたちの父母は突如「おじいさん」「おばあさん」になってしまいます。
年齢は関係ありません。
「じいじ」「ばあば」と呼ぶかは重要じゃありません。
くれぐれも「じじい」「ばばあ」と呼ばないように気をつけましょう=^^=
パパと呼ばせない!~ 松岡修造
松岡修造さんが言ってました。
以前はその意味がわかりませんでした。
いまでは痛いほどよくわかります。
彼はなぜ最初からそのことがわかっていたのでしょうか?
パートナーを「お父さん」「お母さん」「パパ」「ママ」と呼びはじめた瞬間から夫婦ではなくなる!
その瞬間から、おたがいに好きになって結婚した相手ではなく、ただ子どもを育てるための養父母という役目になってしまうのです。
だから、奥さんに自分のことを「パパ」とは呼ばせないのだそうです。
納得!
相手に「ぼく」と言う!
大混乱です=^^=
小さい子どもに「ぼく、いくつ?」と聞きます。
もう訳がわかりません😄
そんなこと気にしたことない?
それはあなたが日本人だからです!
もちろん「How old am I? (わたしは何歳ですか?) 」などという間抜けな英語の例文ではありません。
相手の視点で物を言う
おなじようなのに「自分」があります。
とくに西日本でつかわれます。
東日本にいたときは聞いたことがないので。
「自分は…」というので「自分 (しゃべってる本人) 」のことを言ってるのかと思ったら、おじさんのことを聞いてました!
もちろん本来は1人称。
「わたし」「自分自身」を指します。
「おのれ」「てめえ (てまえ) 」も本来は1人称なのに、いつの間にか2人称、しかも「罵りの言葉」になってしまいました。
でもこれは「相手の視点」で物を言う日本の文化であります。
「なんやかんや言うけど自分はどうなの?」
というような言い回しだと1人称 (発話者) ではなく、自分 (2人称) のことを言ってるとなんとなくわかりますね。
「立場」「役割」で呼ぶ
先生
学校の先生や、お医者さん。
だいたい「先生」と呼びます。
これはある意味便利な言葉とシステムで、相手の「名前」をおぼえる必要がありません。
なので、「名前は何だったかな?じつは知らない」ということも。
英語圏の人は「teacher」とはいわないと思います。
社長、専務、部長、課長
日本では社長の名前が「田中」でも、「田中さん」とか「田中様」とはいいません。
「社長」と呼びます。
悲しいかな。
「社長」も「社長」と呼ばれることで満足します。
むしろ名前で呼ぼうものなら烈火のごとく怒ります。
たとえ「様」をつけても。
やまとことば ~ 一覧
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