目次をご覧になりたい方はクリックしてください→
「歴とした」「日本語」
外来語ではなく歴とした日本語
歴 (れっき) とした
「れき」→「れっき」の音変化。
- 確かなものとして世間から認められているさま。
- 隙きがなく整っているさま。
こう見えてもおじさんは歴としたプロのギタリストだ。
→歴然 (れきぜん) 。紛れもなくはっきりしているさま。
日本語と言ってもやまとことばではなく、漢字とともにはいってきた漢語 (中国語) を元にした言葉ですね。
まぶ
マブダチとか、マブい女とかいいますね。
- 仕事などがうまくいくこと。また、そのさま。
- 美しいこと。また、そのさま。
- 真実であること。本物であること。また、そのさま。
眩い (まぶい)
- 容貌が美しい。
- 仕事などがうまくいく。都合がよい。
近世語 (近世日本語)
17~19世紀半ば。
中世と現代の中間。
上方 (京都、大阪) が政治・文化とも日本の中心だったが、江戸幕府が開かれて東に中心が移った。
それとともに言葉もそもそも「東の方言」が日本の標準となっていく。
てっきりヤンキーの言葉だと思っていたけど、まぶな (真実の) ダチ (友達) →マブダチ、と考えると由緒ある言葉に見受けられます。
「眩い (まぶい) 」は当て字と思われます。
本来はつぎの読みです。
「眩しい (まぶしい) 」
「目が眩む (くらむ) 」
「眩しい (まぶしい) 」は「目映い (まばゆい) 」からの変化と思われます。
まばゆし→まばゆい→まぶしい
ちなみに「可愛い (かわいい) 」も当て字で次のように変化しました。
顔映ゆし (かおはゆし) →かはゆし (かわゆし) →かわゆい→かわいい
現在でも、ふざけて「かわゆい」と言ったりしますがじつはこのほうが元の音に近いんです。
てれこ


「てれこにする」などといいます。
てっきり、おじさんも英語のteleなんたらかんたらの略だと思っていました。
しかし、これも歴とした日本語!
- 互い違いにすること。食い違い。あべこべ。
- 歌舞伎で1幕ごとに2つの話を交互に展開していくこと。
現在では、「入れ替わってる」「2つのものを反対にする」というような意味で使われることが多いようです。
参考:デジタル大辞泉

やまとことば ~ 一覧
わたしは日本語教師をしています
プロフィール・レッスン予約はこちら。
表示名はToshiです。
https://www.italki.com/teacher/8455009/japanese

