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「わたしはあなたの奴隷ではない」
ほっとけばいいのよ
おじさんが子どものころ、学校で意地悪されたという話をすると母親はよくこう言いました。
「ほっとけばいいのよ」とか
「そんな人、相手にしなければいいのよ」とか。
親に逆らわないようにするための呪い
この言葉自体もっともらしいですが、そのほんとうの理由は
「子どもが親に逆らわないようにするため」でした。
有り体に言えば
「奴隷が主人に逆らわないようにするため」です。
親は支配者で子どもは奴隷だから
完全に奴隷の道徳です。
親が支配者で子どもが奴隷。
奴隷がああだこうだ言うのはめんどくさいから、人 (親) に何を言われてもほっとく。
言い返さない。
そういうルールを道徳と称して子どもに植えつけます。
親は子どもをいくら殴ってもいいというルールを子どもに押しつける
親は「躾け」という名のもとに何をしてもいいんです。
人間としての行いで子どもを叱るのではなく、自分の機嫌が悪いときは「屁理屈」をつけて子どもを殴り、蹴ります。
ひどいときには「屁理屈」さえない。
問答無用で無言で殴りはじめる。
子どもはサンドバッグです。
子どもは何1つ親に逆らえないし、もちろん子どもが親に殴り返すなんてありえません。
どんなに理不尽な言葉も暴力も子どもは黙って受け入れなければならないという悪魔の呪文
親は躾けのために子どもを殴っていることになっているので、奴隷である子どもはどんな理不尽な言葉も、どんな理不尽な仕打ちも、黙って甘んじて受け、そればかりかニコニコ笑っていなければなりません。
まあ殴られているときに笑えば「何、笑ってんだ!」とまた怒りを増すでしょうが、泣いても怒られます。
親はムシャクシャしてるからサンドバッグを殴ってるだけで、子どもが何をするかは関係ないんです。
理不尽な折檻が終わったあとは、しばらくはしおらしい態度をしていなければならないけど、ずっとうなだれていると、
「あんたがそんな顔してるとこっちまで気分悪くなるわ!」とまた不機嫌になるので、親の顔色を窺いながら程よく笑わなければなりません。
自分の気持ちなど一切無視。
すべては親の感情に合わせて行動しなければなりません。
世の中すべての人の奴隷になる
そして、この子どもは世の中すべての人の奴隷になります。
いつも他人の顔色と、気持ちと、要求だけを窺い、自分の気持ちはすべて封じ込めて、無条件で他人に従います。
いじめっ子は、黙っていてもいじめをやめない
ほっといても何もよくなりません。
何を言われても、何をされても、黙っていて、親にも先生にも言わない子どもは格好のサンドバッグです。
あなたは誰の奴隷でもない。もちろん親の奴隷でもない
あなたは不当な扱いを受けて、黙って笑って我慢しなければならない理由はどこにもない
あなたは誰の奴隷でもありません。
もちろん親の奴隷でもありません。
親のサンドバッグでもありません。
あなたは1人の人間です。
人格を否定するような言葉を投げつけられたり、物理的に暴力を振るわれて、黙って笑って我慢しなければならない理由はどこにもありません。
不当な扱いを受けたら「不当だ!」とはっきり言う
世の中、バカなやつは腐るほどいます。
それにいちいち腹を立てて、言い返したり、相手をしたりするのは、自分の損です。
時間と労力のムダになります。
だから自分に具体的な危害や、社会的に不利益をこうむらないのであれば「ほっとく」「相手にしない」のも一理あります。
でも、直接的な暴力、しかもそれが繰り返されるのであれば「ほっとく」のはまちがった選択です。
断乎、不快を表し、暴力をやめさせます。
fight or flight 闘争か逃走か
最善は離れること。離れられない相手なら戦え!
まず逃げる
バカなやつからは離れるのが最善です。
こんな奴らを相手に自分の貴重な時間と労力をつかうなんてそれこそバカバカしいです。
「逃げんのかよ!」というかもしれません。
そのとおりです。
逃げるんです
それは恥ずかしいことでも負けでもありません。
こんなクズを相手にするほど、こちらは暇じゃありませんよ、ということです。
あっ、もちろんこんなセリフは口にしないように。
あなたが反応すればやつらはここぞとばかり乗っかってきますから。
離れられない相手なら戦う
通りすがりのチンピラなら逃げましょう。
問題は逃げられない (離れられない) 相手です。
あなたの意志に関係なく近くにいる人たち。
その最たるものが家族で、筆頭は親です。
それから学校の先生と生徒たちですね。
あなたが腕力がなくてケンカして負けるのはしかたありません。
でもおそらくあなたは、ケンカする前から、黙って「我慢している」のではありませんか?
親に調教されたように。
黙って我慢していれば嵐は去りますか?
いいえ、去りません。
自然の台風なら数日で離れていきますが、他人をサンドバッグにする連中はいつまでも居座ります。
あなたはそいつらの「奴隷ではない」「言いなりにはならない」という意思表示をしましょう。
中途半端にやめてはダメです。
戦うと決めたら徹底的にやります。
相手のしつこさに諦めたら相手の思う壺です。
何度でもやられたら、何度でもやり返す。
相手が根負けするまで戦います。
親や先生は当てにならないどころか、敵であることさえあるけど、とりあえず事実を伝えます。
まっとうな親や先生なら助けてくれるでしょう。
親や先生がいじめっ子だったら諦めましょう。
殴られたら殴り返せ!蹴られたら蹴り返せ!
もし殴られたら殴り返します。
蹴られたら蹴り返します。
何もしないで黙っていると、あなたはそれを「受け入れた」と認識されます。
あなたが奴隷として、相手の言いなりであると認めたことになります。
相手もはじめは様子見で軽くつつく程度ですが、あなたが反撃してこないとわかれば図に乗り、やめるどころかどんどんエスカレートしていきます。
おじさんは何も暴力を推奨しているわけではありません。
でも相手が暴力を振るうなら黙って甘んじる必要はまったくありません。
家を出る。学校をやめる。会社をやめる
最終的にはこうしましょう。
あなたにとって大事なことは相手をやっつけることではなく、あなたが「生き延びる」ことだからです。
あなたを粗末にする人間にやさしくする必要などどこにもない
「天に向かって唾を吐く」とか
「風上に向かって種をまく」などという諺があるとおり、
人にしたことはすべて自分に跳ね返ってくるのが人間の理です。
あなたを粗末にする人間にやさしくする必要などどこにもありません。
人に汚い言葉を吐きかける人は、人からも汚い言葉を吐きかけられます。
人に意地悪する人は、人からも意地悪されます。
渡る世間に鬼はなし
あなたは親に虐待されながらも、黙ってニコニコしていなければならなかったかもしれないけど、自活できるくらいになったら家を出ましょう。
親と戦っても、クズ親は理解しないから。
話せばわかるのは、ドラマの中だけ。
世の中にはあなたの親のようなバカで冷酷な連中もすくなからずいるけど、あなたが思ってるよりはるかにふつうの人のほうが多いです。
とくべつ親切でないかもしれないけど、とくに意地悪でもない。
おじさんも、縁もゆかりもない人に助けられたことがたくさんあります。
世の中のクズでバカな親は、自分たちがサンドバッグ代わりに子どもを殴ってきたくせに、子どもが大きくなって親を殴ると、家庭内暴力とか訳のわからないことを言います。
自分が子どもにしたことが、自分に返ってきただけのことです。
自分が子どもにしたのとおなじことを、子どもが親にしているだけです。
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