目次をご覧になりたい方はクリックしてください→
「動画」「広告」「自動再生」「じゃま」
動画は効果的か?
まちがいなく人の目を引くし、文字よりも、静止画像よりもわかりやすいでしょう。
これを否定する人はいません。
GIFなどのアニメーションもいいですね。
じゃあ、なんでもかんでも動画にすればいいでしょうか?
デメリット
これはじっさいに見るほう、情報をさがして使うほうの立場になればわかります。
動くものは目を引く反面、必要がないときはうっとうしい!
人は、いやすべての生きものは「動く」ものに反応します。
それは、自分がエサとするもの (栄養源) 、あるいは自分をエサとするもの (脅威) のどちらかであることが多いからです。
じっとしていれば気づかれない。
だから、虫の擬死は自分を守るためであり、ライオンやトラなどが狩りをするときはできるだけ姿勢を低くして動きを小さくして忍び寄ります。
自分が読んでいる文字のすぐ上、下、横、あるいは画面の片隅でずっとGIFなどの動画が動いている。
見づらいったらありゃしません。
内容に興味があってもこのようなページはすぐ閉じます。
データを食う
使い放題のWi-Fiや有線のインターネット環境があるところならかまいませんが、データ通信で見ている人にとって「動画」は「パケットキラー」です。
使い放題といってもスマホに払ってる基本料金とべつに、月6000~7000円は取られます。
おじさんもWi-Fi環境がないところに引っ越してデータ通信を使いはじめたんだけど、自分がユーチューブや映画、ドラマなどの動画を見ていないにもかかわらずどんどんデータ通信の残りが減っていきます。
いったい何に使われているんだろう?と思いました。
インスタグラムやフェイスブックを見れば自分は見たくないのにかってに動画が再生されます。
PCではクリックしないと動画が再生されないのですが、スマホではその設定はできないのです。
またストーリーズに文字をいっぱい書く人。
読めません。
ふつうの投稿にしなさい。
さらに自分にはまったく関係のない「動く広告」
ほんとに邪魔です!
視覚的な問題もさることながら、こんなもののためにデータ通信量が使われている。
広告を載せるほうがデータ通信量を受け持つべきです。
人に広告を見せるのに、人にお金を払わせるとはなにごとだ
動画は見る人のペースに合わせられない!
動画はわかりやすい反面、「つくった人の」ペースでかってにどんどん流れていきます。
ここはもうちょっとゆっくり見たいのに…と思っても先に進んでしまう。
ここは知ってることだから先に進んでほしいのに…と思うこともあります。
テレビとちがって、止めたり、前にもどったり、先に進めることもできます。
でも、見たいところにぴったりもどしたり、先に進めたりすることはできません。
もどしたけど、もうちょっと前、とか。
もどしすぎて、またおなじところを何度も見たり。
進めたら進めたで、飛ばしたところに自分のほしい情報がなかったか気になったり。
動画にテロップは?
これももう説明するまでもないと思いますがダメです。
説明は動画の記事本文 (文字) に書いて、動画は動画だけで見せる。
文字を入れるにしても必要最小限で。
流れる文字なんか最悪です。
映像も動いていて、文字も動いている。
自分が見ればわかることですが、映像と文字と別々に動いているものを同時に目で追わなければならない。
読みきれなかったから前にもどす。
文字を読んでいて映像を見落としたから前にもどす。
ほどなくページを閉じます。
見ながら作業するもの
料理の作りかた
やったことがある人ならわかりますね。
これほど動画に向いてない情報はありません。
PCやスマホを見ながら自分は作業ができません。
画面を見たら、こんどはかならず自分の前の材料や道具、手元を見て作業をするのです。
そのあいだも動画は先に進んでいきます。
あなたは置いてきぼり。
前にもどそうとすると、あなたの手は水、油、粉などにまみれているのです=^^=
テレビの料理番組なんかもっとそうだけど巻き戻すこともできません。
そして、
「15分煮込みます。これが15分煮込んだものです」
と、とつぜん完成品が出てくる
料理は開いたままにできる大きな本か、PCやスマホでも静止画像が貼りつけてあって、見たいときに自分の見たいタイミングでページをスクロールできるものが使いやすいですね。
車やバイクなどのメンテ作業
これも料理に近いものがあります。
とくに外で作業することがほとんどなのでスマホをどこに置いとくか?
動画のペースといっしょにタイヤ交換やオイル交換なんか絶対できない!
料理よりさらに強烈な砂、埃、油にまみれた手!
スマホに触れません。
目にも留まらぬ早業でタイヤ交換する動画は、
「へえーっ!すごいね!それで?だから何?」
で終わりです。
静止画像を工程順にならべて説明が書いてあるページに移動します。
自分が知ってるところは読み飛ばして、知りたいところはじっくり読めます。
必要なところだけメモを取ったりしてから作業に取りかかれます。
動画の使いかた
見るか見ないかは視聴者に!
見る人が自分の意志で見たいときだけ見られるようにしましょう。
見るかどうか、見るタイミングの選択は視聴者に与えるのです。
見たくないのに見せれば逆効果。
視聴者は押しつけがましく、うるさいページをすぐ閉じます。
静止画像ではどうしても動きを伝えにくい部分だけ動画にする。
一部始終ではなく、その部分だけです。
そうすればのんべんだらりと見たくもない動画を見るのではなく、自分が見たいところ、知りたいところだけを見ることができます。
親切なページは静止画像で説明しておいて、全体の流れを見たい人だけに動画を付けておく。
それを見るか見ないかは視聴者にまかせます。
広告
いくら収益になるからといって、すぐそのページを閉じられてしまったら、むしろ収益は減ってしまいます。
こっちは欲しい物があって店にはいったのに、店員が
「何にしますか?」
「何をお探しですか?」
「こちらがオススメです」
などとつきまとってきたら見たいものもゆっくり見られないので、そそくさとその店を出てしまうでしょう。
おなじです。
広告をベタベタ貼るのはやめましょう。
「動く広告」は厳禁です!
目を引くけどそれは興味があるからでも、魅力的だからでもなく、「動いているから」にすぎないことを忘れずに!
そして、それは「うるさい」「邪魔」「うっとうしい」という評価しか与えられないことも。



<Sponsored Link>