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「動画」「静止画」「文字」「紙」
何でも動画にするけど
ちかごろは何でも動画でユーチューブに載せるのがはやりです。
でも、それって動画にする必要あるの?
動画の利点
何より一目瞭然。
動きがわかる。
文字や言葉で説明する必要がない。
動画の欠点
自分のタイミングで流れない。
動きがわからなくても、画面が読み取れなくても、作者のタイミングでどんどん進んでしまう。
反対にわかっているところを延々とやったりする。
ここはわかるから飛ばそうとしても、どれくらい早送りすればいいのかわからない。
早送りしすぎてわからなくなって元にもどして、また戻しすぎてと面倒くさいことしきり。
すぐ画面を閉じるパターン
数学の解きかた
これをなぜユーチューブでやるのかわかりません。
もちろん見ません。
これこそ文字でふつうの記事に書いてください。
動く紙芝居
最悪なのは文字だけが数秒ごとにテキトーなタイミングで変わっていくやつ。
その時点で動画に向いてないってわかるでしょう。
読みきらないうちにつぎに行くようならいちいち一時停止にしなければならない。
反対に長すぎると読み終わっても拷問のようにおなじ画面を見つづけなければならない。
いや、このパターンだったらすぐ動画を閉じますね
ただひたすら誰かがしゃべってるだけ
見ません。
文字に書いて記事にしてください。
けっきょく怠慢なだけ
動画ってじつは文字を書くよりカンタンなんです。
もちろん物によります。
実験のために準備して、何度も失敗してやり直したり編集したりするのは大変です (経験済み)
自分でイラストや説明図を書いたりするのもとても手間がかかります。
でも、ネットでかってに集めてきた写真をテキトーに流して、ただベラベラとしゃべるだけならぜんぜん手間がかかりません。
もちろん内容がないのでおじさんは見ません。
静止画と文字の利点
自分のタイミングでじっくり見られる。
わかりにくいところは時間をかけて。
わかっているところは飛ばせる。
場合によってはほかで調べ物をしたりできる。
メモを取ることもできる。
紙ならもっと便利
PCにしてもスマホにしてもつぎの画面に行くとき、スクロールしたり、ページが遷移するとどこに行ったかわからなくなり元にもどれなくなることもあるけど、紙なら一気に何ページも飛ばして見ることができるし、早送りも巻き戻しもカンタン。
写真と文字にすべきもの
マニュアル、料理のつくりかたなど
たとえばタイヤ交換など動画でやるとわかりやすそうですが、ただの観客になってしまいます。
スマホをかたわらに置いて、同時進行で自分も作業をすることは不可能です。
泥と油にまみれた手で、あるいは手袋を外してスマホを一時停止したり、行きすぎて巻き戻したり面倒なことこの上ない。
スマホでも静止画と文字の説明のほうがよほどありがたい。
もっといえば紙に印刷したもののほうがいい。
スマホの画面よりはるかに大きくて見やすいし開いて置いておけるし、汚れても気にならない。
何より、かりに油や水をこぼしたり、踏んづけたりしても壊れる心配がない。
なぜ料理番組があるのか?
むかしからテレビで料理のつくりかたを見せる番組があるけど実用性はありません。
見て楽しむだけ。
あるいはこういう料理が世の中にあると知るだけ。
タイヤ交換などの作業とおなじく、テレビやインターネットの動画を見ながら同時進行はムリです。
さらに料理番組なんか、
「これで30分煮込みます」
→「これが30分煮込んであるものです」
と突然、完成品が出てきてしまいます。
レシピや、材料の一覧が出ても画面はすぐ消えてしまうのでメモも取れません。
「今日のレシピは公式サイトで見られます」
って、それなら最初からインターネットで見たほうがいい
でも紙の本に勝るものはありません。
おじさんは何か新しい料理をつくるときは自分で紙にメモを書いて、それを見ながらやります。
動画にすべきもの
そりゃあ、スポーツ、レース、演奏やテクニックを見たい音楽などです。
これらは文字で書いても伝わりません。
ピッチャー大きく振りかぶった。投げた。第一球。真ん中低め。打った!
打ち上げた。センターバック。バック。ランナー1塁を蹴って2塁に向かった。
センターバック。はいるか?はいるか?
キャッチャー取った!アウト!
って、キャッチャーフライかよ!みたいなこともある
おじさんも実験映像を取ってユーチューブに上げるけど、それはあくまで動きのあるシーンだけで、実験そのもののやり方は記事と写真で説明します。
その中に動画のリンクを貼ります。
動画に被せるテロップほど見にくいものはありません。
百見は一行にしかず
百聞は一見にしかずというけど、
見るのとやるのでは大ちがい。
おじさんのモットーは「じっさいにやってみよう」です。

