目次をご覧になりたい方はクリックしてください→
「スーカラ・マッダヴァ」「豚肉」
豚肉料理
sūkara maddava (スーカラ・マッダヴァ)
スーカラ=野豚
マッダヴァ=柔らかい
つまり「柔らかい野豚」です。
ブッダは肉食を禁じてはいない!
仏教といえば「肉を食べない」というイメージがありますが、それは後世の弟子がつくった規則です。
しかも、宗派によっては肉食を禁じてないものもあります。
とくに親鸞は肉食妻帯したとして有名ですね。
ただしブッダはこういっています。
「みだりに殺してはならぬ」
「空腹を満たすためだけに食べよ」
キノコ料理?
スーカラ・マッダヴァをキノコ料理だという説がありますがナンセンスです。
ブッダが肉を食べたというのは、肉食を禁じたのちの仏教には都合が悪いのでこのような「こじつけ」が生まれたのでしょう。
「柔らかい野豚」をキノコ料理というのはあまりにもムリがあります。
繰りかえしますがブッダは肉食を禁じていません。
謎の言葉
ブッダはスーカラ・マッダヴァを食べたあと奇妙なことをいいます。
「残ったスーカラ・マッダヴァは穴に埋めなさい。
修行完成者 (如来) 以外は人間でも神さまでも、これを消化できる人 (神) はいません」
消化が悪いものであることをあらかじめ知っていたのでしょうか?
それでも供養の食事なので承知の上で食べたのでしょうか?
この料理が原因でお亡くなりに
旅の終わり、ブッダはスーカラ・マッダヴァを食べたあとひどい下痢を起こし亡くなってしまいます。
料理だけが原因ではなく長旅と80歳というの年齢のせいもあったのかもしれません。
<大パリニッバーナ経 4章16 鍛冶工チュンダ>