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「クール」「cours」「13回」「日本だけ」
クール
和製外国語?です。
日本でしか使われていない!
フランス語の cours (流れ、期間) から来ているということですが、日本の放送業界がフランス語をつかう理由が見当たらないので語源はほかにあると思いますがわかりません。
qr (quarter) を「クル」と読んだという説がありますがこれが可能性としてはフランス語の cours より現実的ですね。
でもじっさいのところはわかりません。
1年の1/4 13回
基本的には1年52週の1/4なので13回です。
むかしはこの回数が多かったです。
最近では、つぎの番組がはじまるまでに特番や次番組の予告などがはいったりして12回か、それよりすくないです。
未来少年コナンは全26話でしたね。
でも、じっさいには特番がはいったので放送期間は半年より長かったです。
それで宮崎駿さんは助けられたそうです。
特番がはいらなかったら制作が間に合わなくて極端に質を下げるか、過去の回想シーンやダイジェストでごまかすかということになっていたでしょう。
でも海外にはこの1クール (13回) という長さの単位はないようです。
AshiGirl 「アシガール」の考察~「未来少年コナン」との共通点~時間旅行~ひげおじさんのつぶやき
シーズン、シリーズ
その代わり英語圏ではシーズン、シリーズという言葉がつかわれますが、13回やそのあたりの数字ではなく長さに決まりはありません。
あくまで一塊でいったんお休みということです。
currō ラテン語「走る」
このままでは言語オタクのおじさんとしてはつまらないので、フ cours の語源について調べます。
語源はラテン語の currō (走る) です。
名詞は cursus。
子孫語
これを語源とするヨーロッパの言葉をいくつか挙げてみます。
フランス語
courir 走る
course 走ること→英 course
スペイン語
correr 走る
ocurrir 起こる (発音はオクリール😄)
ロマンス語 (英語とラテン語の関係)その1~ノルマン・コンクエスト
ラテン語
cursor 走者→英 カーソル
oc-currō <oc-「に向かって」currō「走る」→ (ある人の方へ) 走る→出迎える、出会う→起こる、現れる
→英 occur
英語
current 流れ
excursion <ex-「外へ」cur「走る」-sion「こと」→遠足
occur 起こる <ラ occurrō (発音は「オクロー」)
recur 再発する <re-「後ろへ」cur「走る」<ラ re-currō
ラテン語のもともとの意味は「再び」というより「後ろへ」。急いで帰る→回帰する (元のところにもどる)
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