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「疑問詞」「後ろ」「が」
疑問詞
interrogative (インタラガティブ)
pronoun (代名詞)
adverb (副詞)
5W1H+α
代名詞 When, Where, Who, What, (Which)
副詞 Why, How
いつ、どこが / を / に / で、誰が / を / に、何が / を / に、どっちが / を / に
なぜ / 何で、どう / どのように / どんなふうに
英語脳と日本語脳のちがい
英語やヨーロッパの言語では疑問詞は文頭に来ます。
What is this? (英語)
Was ist das? (ドイツ語)
¿Qué es esto? (スペイン語)


英語とゲルマン語 (ドイツ語) の関係
日本語では疑問詞は文末
しかし、日本語では文末に来るのが自然。
もちろん文頭に置くこともできるけど不自然なことが多いです。
日本語の特徴
疑問詞+が
文頭に置く場合は「が」がつきます。
詰問調
日本語ではなんでもそうだけど「が」を使うと詰問調、硬い、無機質、ぶっきらぼうな感じがするのであまり使いません。
疑問文の場合は「かならず答えろ」という圧力を感じさせます。
逃げ道の「は」、思いやりの「は」を使うと、相手に「答えても答えなくてもいいよ」という選択権を与えられます。
主題+は+疑問詞
疑問詞は文末
日本語では主題が支配者なので文頭に置き、その後ろにはほとんどの場合「は」が来ます。
「が」をつけるのは特殊な場合です。
なので疑問詞も名詞、形容詞、動詞とおなじくその他大勢で、後ろの述部にはいります。
日本語「は」主題+述語です。
日本語は「主題+述語」です。その② ~ 英語とのちがい
英語と日本語の例文比較
上に英語的な語順の日本語、
下に自然な日本語を書きます。
冒頭の5W1H+αとは順番がちがいます。
疑問代名詞
What 何が
What is this? (これはこの語順では日本語に翻訳できないので英文のまま)
これは何ですか?
何がありますか? (詰問調。「何」についてかならず答えを言わなければいけない雰囲気)
何かありますか?
(「何かある?」と聞くと「ある」「ない」の答えでよく、「何」について言及する必要はありません。「いや別に (何もない) 」という返事が受け入れられます。だから日本人はふつう「何が」と言いません)
何が食べたいですか? (詰問調。この場合じつは「何が」は目的語です。やはり「何」について答えなければなりません)
(何か) 食べたいものはありますか? (「ある」「ない」「さっきお昼食べたばかりでお腹空いてないから要らない」というような返事ができます)
文頭の「何か」はしばしば省略します。
するとさらに「何」について答える必要はなくなります。
もっと言うと会話では
「食べたいもの、ある?」
のようにことごとく助詞を省略してしまいます。
もちろん日本人の場合、答えとして
「そうだなあ、ラーメンが食べたいな」
という返事のほうがふつうです。
詰問調ではないけど「何かある?」と聞かれたらそれは「何」に対する質問であり、「何」に答えるのがふつうの日本人です。
もちろん
「べつにない」とか
「とくにない」とか
「今、お腹いっぱい」
という答えもあります。
何を
英語でWhatは主語と目的語どちらにもつかうけど、日本語では「が」「は」「を」をつかうことで主格、目的格の区別があります。
ただ目的格にも「が」をつかうパターンが3つあるので要注意。
格助詞「は」と「が」と「を」のちがい ~ 日本語
何を探していますか? (詰問調。「が」ではなく「を」だけどやはり「何」に対する返事を求めています)
何か、お探しですか? (このように、日本語はとにかく名詞が好きです。「探す」という動詞より「お探し」という名詞をつかいます。この文では「探しているかどうか」もはっきりしていません。そもそも何も探していない場合もあります)
探し物は何ですか?という歌詞もありましたね。
これも「探し物」という名詞にしています。
Who 誰が / を / に
誰がいますか? (「誰」か言え!そもそも日本語ではこんな言いかたはしません。「誰?」「誰ですか?」と言う)
誰かいますか? (「誰か」について答える必要がありません)
そこにいるのは誰ですか?
誰が割りましたか?
割ったのは誰ですか? (主題は「誰」という動作主ではなく「割れた」という事実です。動詞に形式名詞の「の」をつけて名詞化します。日本語は動詞主体ではなく、名詞主体の言語です)
誰を探していますか?
誰かお探しですか?
誰に会いたいですか?
(誰か) 会いたい人はいますか? (疑問詞はなくなってしまいました😄とにかく疑問詞は相手を問い詰めるのでなるべく使いません)
When いつ
いつオリンピックが始まりますか? (英語は動詞主体なので「始まる」という動詞が使いたいのです)
オリンピックが始まるのはいつですか? (日本語で非常によく使われる形式名詞の「の」。そして「オリンピックが始まる」までが名詞化されて主題になっています。名詞節の中の主格は「が」になります)
いつ運動会が行われますか? (動詞文)
運動会はいつですか? (名詞+だ / です)
いつ試験がありますか? (動詞文)
試験はいつですか? (名詞+だ / です)
こんな会話では「が」をつかうこともあります。
「今度、キャンプに行かない?」
「いいねえ」
「いつがいい?」
「そうだなあ。月末の土日なら空いてる」
これは明確に予定を聞いているからです。
Where どこが / を / に / で
どこが東京ですか? (日本人は言いませんねえ)
東京はどこですか? (これがふつう)
どこを直したいですか?
直したいのはどこですか?
どこにトイレはありますか?
トイレはどこですか?
どこで打ち上げやる?
打ち上げはどこでやる?
Which どっち
どっちが駅ですか?
駅はどっちですか?
つぎは思いっきり詰問調で相手に逃げ道を与えない、答えを要求するパターン。
「ねえ、仕事とわたしとどっちが大事なの!?」
このときは確実に答えを求めているので「が」をつかいます😅
あなたが逃げるのを許しません。
「それは比較できないよ。仕事もお前もどっちも大事だし…」
服を選んでいるときにこんなのもあります。
「ねえ、これとこれ、どっちがいいと思う?」
逃げ道はありません。彼女は確実にAかBか答えを要求しています。
答え1:
「どっちも似合うと思うよ」
ブッブー。
彼女は答えを求めています。
答え2:
「う~ん。どっちも似合うと思うけど、俺は赤のほうかな」
「ええ?わたしは白だと思うんだけど」
答え決まっとんのかい!
だったら聞くな!
でもそれを言ったらおしまいよ。
正解?:
「ああ。赤もいいと思ったんだけど、やっぱり白のほうがいいよね」👏
そこで
「やっぱり赤のほうがいいかな」とか
「わたしに合わせてるだけで自分の意見がないのね」とか
いう彼女はただの天邪鬼でめんどくさいのでさっさと別れたほうがいいです😂
疑問副詞 「が」はつかない
Why 何で / なぜ
何で/なぜ 日本語を勉強するんですか?
そもそも「が」がつきません。
日本語を勉強するのは何で/なぜですか? (形式名詞)
ただこの場合は質問の意味合いが強いので「何で / なぜ」を文頭に持ってくるほうが多いです。
なんで / なぜ / どうして
これも外国人によく聞かれます。
このちがいは何ですか?
なんで。いちばん会話でよくつかう。
なぜ。文章語または硬い。
どうして。詰問調。理由を聞くというより、相手を責めている感じがする。もちろん「なんでそんなことしたの?」というときは質問ではなく叱責の意味合いが強い。
How どう / どのように
どう / どのように 日本語では言いますか? How do you say it in Japanese?
日本語 (で) は 何と / て 言いますか? What do you say it in Japanese?
これが正しい英語かどうかわからないけど、英語でHow (どのように) というのは、日本語ではWhat (何) ということが多いです。
これも日本語は動詞に付随する副詞ではなく、名詞が好きだからです。
決まり文句
「どう」単独ではあまりつかわず
「どうしたらいい?」
「どうやって動かすの?」
のように
「どう+する」「どう+やる」という形がふつうです。
副詞ですが、
「どう走る」
「どう見る」
のように一般動詞にはまずつかいません。
「どのように」のもともとの語源
どの様 (よう) に
疑問詞+名詞+だ→ナ形容詞
「どんな風 (ふう) に」もおなじです。
むすび
「何」「誰」は後ろに来るのがふつうです。
「いつ」「どこ」は場合によっては前に来ることもあります。
「なんで」は相手に理由を尋ねるのでどうしても詰問調になります。
「なんで」「どう」は副詞なのでそもそも「が」がつきません。
それ以外は疑問詞と言いながら疑問代名詞という名詞なので「が」がつきます。
英語のHowは非常によくつかいますが、日本語で「どう」「どのように」はあまりつかいません。


格助詞「は」と「が」と「を」のちがい ~ 日本語
日本語「は」主題+述語です。
やまとことば ~ 一覧
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