目次をご覧になりたい方はクリックしてください→
「曜日」「週」
曜日 der Wochentag
der
日 Sonntag < die Sonne 太陽☉
月 Montag < der Mond 月☽
火 Dienstag
水 Mittwoch
< die Mitte (真ん中) + die Woche (週)
木 Donnerstag
金 Freitag
土 Samstag
すべて♂男性名詞です。
ふつうは冠詞をつけません。
例:
Morgen ist Montag. 明日は月曜日。
Ich mag Freitag! わたしは金曜日が好き!
由来
水曜日だけtagがつきません。
「週の真ん中の日」という、そのまんまというか安易な、でもわかりやすいネーミングです。
Mittagessen < Mitte + Tag + Essen (日の真ん中の食事→昼飯) とおなじ作りかたです。
mit- は英語の mid- に相当します。
Dienstag
< mnd. (mittelniederdeutsch 中世低地ドイツ語)
din[ge]s-dach “Tag des (Mars als) Thingbeschützers”
火曜日はラテン語 Mārs (マールス) ローマ神話の戦いの神から。
Thing 人民裁判、集会
Beschützer 保護者、後援者 < beschützen 保護する
「集会の保護者としてのマルスの日」ということらしいです。
mitteldeutsch は、中部ドイツ語。
こちらは高地ドイツ語に属します。
mittelが、「中世の」と「中部の」と別の意味でつかわれています。
ああ、ややこしや。
Donnerstag
< der Donner 雷⚡ < Donar (英 Thor) トール。北欧神話の神さま。雷神。
Freitag
< Frija フリーヤ。北欧神話の神さま。ドイツ語の古形はFrigg。frei (自由な) ではありません。
Samstag (南部で)
< ahd. (althochdeutsch 古期高地ドイツ語) sambaztac < ギ sábbaton
ド die Sabbat (ユダヤ教の安息日。金曜の晩から土曜の晩まで。キリスト教の日曜日)
Sonnabend
北部・中部ではこちらがつかわれるようです。
直訳すると「太陽の夕方」ですが、キリスト教の安息日から来ているのでしょうか。
am ~に
英語の on に相当します。
隠れ冠詞!
am<an+dem です。
ほんらいは an ですが、後ろに♂△demがついて、am という形に化けています。
だから、じっさいは英語の on the に相当します。
英語では曜日に the はつけませんね。
Ich komme am Mittwoch.
I come on Wednesday.
わたしは水曜日に来ます。
bis ~まで
英語の until に相当します。
Bis Freitag.
金曜日まで。
語順
副詞句 (火曜日に、など) はしばしば動詞の前に出ます。
ドイツ語は日本語とおなじようにわりと自由です。
英語は語順で格が決まるのであまり自由度がありません。 (孤立語)
語順を変えると意味が変わってしまうこともあります。
Die Reise beginnt am Dienstag.
Am Dienstag beginnt die Reise.
The trip begins on Tuesday.
旅は火曜日にはじまります。
=火曜日に、旅ははじまります。
英語では
On Tuesday, the trip begins.
とはあまりいいませんね。
しかもドイツ語では主語の die Reise が、動詞 beginnt の後ろに行っています。
関連用語
die Woche (英 week)
das Wochenende < die Woche + das Ende (英 weekend)
このように合成語は、後ろの「性」になります。
wöchentlich (英 weekly)「t」を忘れないでね。
注意が必要な冠詞
die Tage der Woche
あれっ?
die Woche は♀女性名詞だよね。
なんで♂男性名詞の冠詞 der がついてるの?
2格!
まぎらわしいけど、これは♀②女性2格 (所有格) の der なんです。
der Tag は複数になって、die Tage
der Woche の der は、of the (~の) です。
the days of the week
「週の日々」→「曜日」
英語には一言で「曜日」という言葉がないんですね。
ドイツ語には Wochentag があります。
ちなみに英語で日付のほうは date をつかいます。
「どんたく」と「半ドン」
博多どんたくで有名な「どんたく」はオランダ語 zondag (日曜日) から来ています。
発音は「ゾンダッハ」
ドイツ語のSonntagは「ゾンターク」なのでこちらのほうが「どんたく」に近い音ですね。
日本では日曜日から転じて「休日」という意味でつかわれるようになりました。
半ドン
週休二日などなかったころは土曜日の午後だけ休みになると「半分休み」ということで「半ドン」と呼びました。
(参考:Duolingo Dates 1 tips
小学館 独和大辞典 第2版)