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「ゴーサマ」「護法実」「護法祭」
ゴーサマ
初めて見たときは何のことかわかりませんでした。
護法善神 (ごほうぜんじん)
仏法、仏教徒を守る天部の神様。
ブッダは釈迦国の王子です。
人間です。
キリストもそうですがどうも宗教というものは「ありがたみ」や「ブランド価値」を与えるために、人間を「神格化」していきます。
ブッダの像なんか金ピカになったり、巨大になったりしてしまったけど、偶像崇拝や形ばかりの儀式を嫌ったブッダが見たら嘆くことでしょう。
ブッダは糞掃衣 (ふんぞうえ) といってボロキレを纏っていました。
現代の日本のお坊さんが着る格式張った衣装は、もともと中国の役人の制服でした。
仏教もご多分に漏れず、ブッダは人間を超越した存在になり、もともとインドにあった宗教や神さまと融合、または取り入れて、ブッダを守る部隊がつくられました。
これが護法善神です。
ゴーサマ

2013年のポスター

お遊び
両山寺では、選ばれた人が1週間二上山にこもり心身を清め、なかばトランス状態になって「護法実 (ごほうざね) 」となり、8月14日の真夜中に「護法善神」が乗り移って境内を駆け回ります。
これをお遊びといいます。
護法実のことをゴーサマと呼びます。
当日は両山寺のすぐ上にある二上神社からゴーサマが降りてきて、両山寺の境内を走り回ります。
つかまると死ぬ?
つかまると3年以内に死ぬとか、何十万円払ってお祓いをしてもらえば大丈夫だとか、まことしやかに囁かれていますが、おそらく神儀を邪魔しないようにそのような話を流布しているのではないかと思います。
一度だけ行ったことがありますが、予想していたようなオドロオドロしいものではありませんでした。
ゴーサマにちょっかいを出したりしなければ大丈夫です。
ゴーサマ役の人は当時70代後半で、両側から人に支えられて走っていて痛々しかったです。
この祭りは国選択無形民俗文化財、
そして岡山県指定重要無形民俗文化財です。

お遊びが始まるまで待つ人々
お迎え
松明





二上山蓮華院両山寺 (ふたかみさん れんげいん りょうざんじ)
岡山県久米郡美咲町両山寺
高野山真言宗 準別格本山
美作八十八ヶ所霊場24番
名前の由来
「二上山」も「両山」も「東西2つの山」からつけられた名前です。
寺、神社奥の二上山のピーク689.2m (西峰) にはご多分に漏れず無粋な電波塔が犇めいております。
東隣の久米南町に「両仙寺」というのがありますがほぼ集会所になっています。
なので、いくらさがしても気がつきませんでした
ここもむかしは護法祭をやっていたそうです。
入口



昼間行けば明るくてきれいなお寺です。
何も怖いことはありません
本堂

大悲閣




真言
聖観音 (しょうかんのん)
オン アロリキャ ソワカ

二上杉


ぼけ封じ三十三観音第十九番札所

棚田 (大垪和西 おおはがにし)
日本の棚田百選にはいっています。




北庄
久米南町の件の両仙寺のある北庄地区の棚田もきれいです。
おじさん的にはこちら (北庄) のほうが良いと思いました。
能書。看板







ギャラリー




