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「グループ」「ツーリング」「集団心理」「危険」
まずはじめに、ソロがいいかグループがいいかという記事ではありません。
それぞれのメリット・デメリットを見て、とくに「グループだから安全」という罠に陥らないように書きました。
ツーリングでなくても人生でも同じ
ソロ (1人) と、グループ (複数の人間) を比較してみて、これはバイクツーリングにかぎらず、旅や人生そのものについても同じだと感じました。
人生も「長い旅」です。
友だちや家族、恋人、会社や地域の組織などの中にいても、ほんとは「一人旅」です。
その中でたまたまある期間、おなじ方向に進む人と、いっしょに歩くことがあります。
でも、それは永遠ではありません。
どちらかが寿命を終えることもあれば、進む方向が変わって、それぞれ別の道に進むこともあります。
登山はよく似ている
町中を走るオンロードライダーにはあまり関係ありませんが、人工のものや人がいない山にはいるオフロードライダーは登山者とよく似ています。
歩くか、バイクで走るかのちがい。
かくいうおじさんもよく山登りをします。
バイクで山にはいって行けるところまで行って、バイクで進めなくなると、その先を歩いてみたくなるんです。
あと100m進めば山のてっぺんに出られるはずなのに。
きっと、てっぺんまで行けば素晴らしい景色が待っているにちがいない。
重たくて歩きにくいブーツのまま1時間くらいは歩くことがあります。
最初からわかっているときは、登山靴を持参して履き替えて登山します。
ソロの利点
自由
言うまでもなく、自分の意志ですべて決められます。
行くも帰るも留まるも、すべて自分次第です。
景色がいいからもうちょっとここにいようとか、ここは面白いから往復してみようとか、この枝道にはいるかどうか、いつ休憩するか、お茶を飲むか、お弁当を食べるか、すべて自分の意志で決められます。
逆にいえば、すべて人に決めてもらわないと自分で判断できない人にはできません。
まあ、そんな人は1人で山に行こうと思わないだろうけど。
人間関係に煩わされない
すべて自分で決められます。
人に気を使わなくていいです。
行くも帰るも留まるも。
相手がいると自分は楽しいのに相棒が「つまんない。帰ろうよ」と言うかもしれません。
反対に、自分は疲れてそろそろ帰りたいのに、相棒が「まだまだ走ろう!」とアドレナリンを放出しているかもしれません。
1人ならそういうことは一切ありません。
ソロの欠点
誰も助けてくれない
バイクは無数の金属やプラスチックの部品をまとめた機械。
いつどこが壊れてもおかしくありません。
整備していてもトラブルは起こります。
機械的なトラブルだけではなく、自分のミスでバイクを壊したり、自分自身が壊れることもあります。
あるいはバイクや操作ミスではなく、単に自分自身が急に具合が悪くなることもないとは言えません。
そんなときでも、ソロ (1人) なら、自力で家まで帰らなければなりません。
誰も助けてくれません。
頼れるのは自分だけです。
バイクが壊れたり谷に落ちたりしたら歩いて山を降りなければならないかもしれません。
バイクは問題なくても自分が骨折などの大怪我をする場合もあります。
それでも自力で帰ってこなければ死にます。
これはバイクだけでなく、山登りだけでもなく、人がいないところに行くときはつねに起こりうることです。
グループの利点
助けてくれる人がいる (かも)
これは想像に難くないですが、あなたのバイクやあなた自身にトラブルが発生したとき誰かが助けてくれるでしょう。
もしかしたら見捨てられるかもしれないけど。
あなた1人では直せないマシントラブルも、あなたより知識と技術があり、道具を持っている人がいて直してくれるかもしれません。
谷底に落ちても大勢いれば引き上げることもできるかもしれません。
最悪、マシンが直せない、引き上げられないというときでも誰かのバイクの後ろに乗せてもらい山を降りることができます。
楽しみの共有
ツーリング途中の休憩、昼飯、晩飯などで今日あったこと、見た物の話で花が咲きます。
あなたが転んだり、マシンを壊したことさえ、笑い話になるかもしれません。
グループの欠点
不自由
あなた1人の意志では決められません。
あなたがもうすこしこの景色を眺めたいなと思っても、みんなは先に行ってしまいます。
逆にあなたはもっと先に進みたいのに、しょっちゅうタバコ休憩をする人がいます。
トイレに行きたいな、お腹空いたなと思ってもみんなは先に行ってしまいます。
これはツアー (団体旅行) もいっしょですね。
途中で面白そうな枝道があってもみんなは通り過ぎてしまいます。
何一つあなたの意志では決められません。
もちろんあなたが提案してもいいけど、かならずそれが受け入れられるとは思わないほうがいいでしょう。
気の合わない人がいるかも
人間同士です。
おなじバイク乗りでもみんな自分と気が合うとはかぎりません。
中には天の邪鬼もいます。
あなたが行きたいと言えば行かないと言い、あなたが行きたくないと言えば行くと言う人がいます😄
どちらがいいか悪いかではなく、まったくおなじ考えや意見の人は存在しないのです。
ここに書いてきたことはバイクツーリングにかぎらず、旅や人生においてもまったくおなじです。
グループの罠
赤信号 みんなで渡れば みんな死ぬ
「赤信号 みんなで渡れば こわくない」という言葉が流行りました。
言うまでもなく浅墓な考えで、「一蓮托生」「全滅」ということも大いにあります。
レミングの集団自殺というのがありますが彼らはけっして死にたいわけではなく、たまたま移動した先が崖でも後ろから大群が押し寄せてくるので立ち止まろうとしても止まれず落ちてしまいます。
赤信号。
車がかならず止まるとはかぎらず、みんなまとめて轢かれてしまうかもしれません。
移動区間で無理な追随
グループなのでみんないっしょに走ります。
一般道でいっしょに走れるのはよくて3台くらいです。
多くても5台まで。
それより長くなると先頭車から後続車が確認できなくなるし、信号やほかの交通の関係で分断される可能性が高くなります。
信号
とくに問題になるのがこれ。
先頭車が通過したときは青でも、途中で黄色になり、後続車は赤になることはよくあります。
だいたい先頭は経験者が走り、後ろになればなるほど初心者がついていくことが多いです。
初心者はまず「置いてかれたら道がわからない」「自分が止まって先頭車を待たせたら悪い」と思って無理してついていこうとします。
有り体に言えば赤信号でも止まらずについていこうとします。
中には「ちょっと無理してでもついてこいよ!」などというアホもおります。
だったらおまえがいちばん後ろを走れ。
法律云々より危ないです。
こんなことを言う奴がいる、法律を犯しても、危険を冒しても、無理させるようなグループからはさっさと離脱しましょう。
あなたは林道ではなく、公道で死にます。
ロスが大きい
後続車が信号につかまれば先頭車は交差点の先で待つ。
町中ではこれが何度も繰り返されるのでなかなか先に進めません。
それにほかの車の迷惑になります。
ソロ (1人) なら行かないところにグループなら行ってしまう
判断を他人に委ねてしまう
いちばん怖い、しかも多いのがこれです。
ソロなら枝道があっても狭くて急斜面でガレてたら「Uターンできないかもしれない」「崖から落ちるかもしれない」と思ってはいるのをやめます。
しかし、グループだと自分は「怖い」「危ない」「やめたほうがいいのでは?」と思っても、他の人が「大丈夫だよ!」「行こうぜ!」といえば、自分の判断はまちがっていて他のメンバーの言うことが正しいと盲目的に信じて、自分の判断を捨てて他人に行くか引き返すかの決定を手放しで与えてしまいます。
集団心理と正常性バイアス
みんな行くから大丈夫なんだろう
判断を他人に委ねてしまうと書いたように、「自分の怖い」という感覚より、他の人が言う「大丈夫だよ!」を信じ、他の人が行くから「大丈夫なんだろう」と信じこんでしまいます。
相手が自分より経験者でテクニックもあるとなおさらそれを信用してしまいます。
この人が言うんだから大丈夫だろう。
もし何かあってもこの人が何とかしてくれるだろう。
大勢いるから安心という迷信
マシントラブルがあっても、自分がケガしても、自分以外の人間がたくさんいるから自分を助けてくれるだろう。
何らかの方法で山から降ろしてくれるだろう。
1人なら慎重に行くところを仲間がいるから助けてくれる、と自分で気をつけることをやめてしまう。
自分の技術や能力は何一つ変わってないのに、何となく気が大きくなって、不注意で、ぞんざいで、雑な走り方になってしまう。
1人のときより大きくアクセルを開けてしまう。
1人のときよりコーナリングスピードが速い。
たぶん、ほとんどの人はそこまで深く考えていないと思うけど「何となく」「何とかなる」「何とかしてくれる」と意識下で信じています。
しかし、みんなまとめて遭難ということもあります。
変なプライド
怖いとか、危ないとかいうと「カッコ悪い」と思われないだろうか?
1人なら即座に引き返すのに、カッコ悪いから「やめよう」「引き返そう」と言えない。
じっさい誰かがそう言っても「大丈夫だよ!」「おまえ怖いのか?」「弱虫だな!」というアホがかならずおります。
変な気づかいや遠慮
自分は「やめたほうがいいのでは?」と思っても、そんなことをいえば他の人が楽しんでるのに水を差すことになる。
とくにあまり親しくない間柄ではそれが起きやすいです。
バイクショップ主催のツーリングとか。
経験とテクによる上下関係
大体、経験豊富でテクニックもある人がリーダーシップを取りみんなを引き連れていきます。
初心者はただ先輩の後ろをついていきます。
初心者であれば今から行こうとしているところが危険かどうかもわかりませんね。
かりに不安を感じても言いにくい。
自分の判断より、先輩の考えや判断のほうが正しいに決まってる、と思ってしまいます。
また、弱音を吐いたり、帰ろうなどというと、次から連れてってもらえないなんて考えたりします。
1人だったら行かないところに行ってしまう
その結果、1人なら行かないところに行って、集団で遭難してしまいます。
誰かが助けてくれるはずが、全員遭難してしまうこともあります。
キャンプやBBQでも
台風が近づいていることはわかっているのに行ってしまう。
1人ならやめるでしょう。
集団だと行ってしまうのには、
「計画していたから」
「直前にキャンセルしたり、やめようといいづらい」
「臆病だと思われたくない」
そして何より日本人の好きな
「みんな行くと言ってるんだからたぶん大丈夫なんだろう」という自己判断放棄にして他人任せ。
みんなが赤信号で渡っていてもあなたは踏みとどまる勇気を持ちましょうね。
登山の遭難
珍しくないですね。
ていうか交通事故とか、犯罪とか、火災とか、地震や台風などの天災や、各種スポーツの中でこれだけ事故や死者が多いものはほかにないんじゃないでしょうか?
生身の体で300キロ超で走るバイクのロードレースでさえ転倒しても死に至ることはほとんどなくなりました。
自然が相手ですから、崖から転落したり、寒さで体温を奪われたり、食料や水、そして体力が尽きて死ぬ可能性はとても高いです。
それもわざわざ厳冬期の雪山に行くなんて自殺行為です。
パーティ (グループ) でも死ぬ
1人で冬山に登ることはほとんどないと思うけど、4人くらいのパーティで登って遭難したり死んだりすることはよくあります。
1人じゃ行かないだろう
そもそも1人じゃ雪山登らないでしょう。
それから登りはじめても天候が悪化したり、自分の体調が悪くなればすぐ引き返すでしょう。
ここに集団の問題があります。
「みんな行くから大丈夫なんだろう」
と、「みんな」思っています😄
他の人は自信があって行くのではなくて、あなたが否定しないから大丈夫なんだろうと思ってるんですよ。
おたがいに。
だから、一人じゃ行かない、あるいは引き返すところを集団だと突き進んでしまいます。
その結果、遭難してしまいます。
「赤信号 みんなで渡って みんな死ぬ」パターンです。
台風来てるの知っててなんで行くの?
今の時代は天気予報があるし、山にはいっても電波がはいるところなら雨雲レーダーも見られます。
ところが台風や爆弾低気圧が来てるの知ってて登山して遭難するアホどもがおります。
ほんとに理解できない。
これも1人ならやめるでしょう。
グループだと約束してたからとか、今回行かないと休みが合わないとかいう相手に対する気兼ねもあるけど、「やめよう」というと「臆病者」とか「ドタキャン」とか言われそうだとか、やはり「他の人が行くんだから大丈夫だろう」という他人任せで、じつはみんな「他の人が行くんだから大丈夫だろう」と思っていて、みんなで遭難するパターンです😄
孤高の人
新田次郎の小説です。
加藤文太郎という登山家の話を元にしていますがあくまでフィクションです。
加藤はいつもソロ (1人で) 山登りをしていました。
自由であるとともに、責任もすべて1人で取らなければならないことを承知の上で。
ある日後輩に誘われて2人で登山して、遭難して死んでしまいます。
1人なら引き返すとか、天候が悪くなっても自分1人の身を守るだけでいいけど、2人だと相手の心配や面倒も見なければなりません。
そのために死んでしまいます。
もちろんこれはフィクションです。
でも、グループだからこそ起きてしまうこともあるのです。
おじさんの実体験
おじさんはむかしよく富士山に行ってました。
ある日、友だち一人を連れていき、夕方、暗くなる前に山を降りはじめました。
つねに後ろにいるのをミラーで確認しながら。
コーナーを1つ曲がったところで友だちの姿が見えなくなったのでちょっと止まって待っていました。
一向に来ません。
すぐ後ろにいたのに。
引き返してみると影も形もない。
いったいどこに消えた?
しばらく来た道をもどったけどいません。
そういえば1か所道が交差しているところがあったけどおじさんは直進したので問題ないと思っていました。
帰ることは伝えてあったので山に登るほうに曲がるとは思えない。
左に降りる道はあったけど、直進しても左折しても下の国道に出るので問題ない。
山の中にはいそうもないのでいったん降りました。
当時は携帯などなかったので里に出たらすることは公衆電話を見つけて、家に電話することです。
もちろん一人暮らしなら話にならないけど、留守番電話にメッセージを入れたり、家族がいれば家の人に自分の所在を連絡してるはずです。
ところが家の人は電話を受けていないと言うんです。
てことはまだ山の中?
2人とも2ストのオフロード車。
燃費は悪く100キロくらいしか走りません。
山の中にいればもうガス欠になってるはずです。
おじさんはガソリンを入れてまた富士山にはいりました。
ガソリンが無くなるまで走りつづけてまた山を降りて給油します。
もう夜の10時くらいになっていたでしょうか?
電話したけど本人は出ないし、家の人は相変わらず連絡なしと言う。
そこのガソリンスタンドの人に何時まで開いてるか聞いたら夜中の1時までだと。
もう1度真っ暗な夜の富士山に1人ではいって探します。
とっくにガス欠になってるはずだから道路上で見当たらなければどこかで路外に落ちているかもしれません。
月が明るくて、ところどころ雪も積もっていて、林の中が薄っすらと見えます。
白いものが見えると相棒のバイクではないかとドキッとします。
何だ、雪か!
夜の1時くらいに降りてきて給油してから電話。
これで出なかったら捜索願いを出そうと決心していたら、そいつが出ました。
家に帰ってました!
考えたら夕方5時くらいから夜中の1時まで、雪が積もる夜の富士山を1人で8時間も走り回っていました。
それから夜の山道を家まで3時間。
眠いし、寒いし、疲れてるし、朦朧とした状態で何とか家までたどり着きました。
2人いたために遭難するパターンでした。
1人ならとっくに家に帰ってる。
リーダーが心すべきこと。グループでやるべきこと
無理させない。とくに初心者に
とにかくこれがいちばんですね。
初心者は林道はおろか一般道も慣れていません。
山にはいる前に交通事故にあっては洒落になりません。
物言える環境に
これもバイクツーリングにかぎりません。
団体行動ではついてまわることですが、お腹が空いたとか、トイレに行きたくなったとか、人数が増えた分だけ増えます。
そのグループに迷惑をかけないように、休憩したらトイレに行っておくくらいのことはしたほうがいいですが、ひたすら我慢してついていくだけでは楽しみではなく、苦行になってしまいます。
とくに初心者が無理するのが危険です。
目的地と集合場所と連絡先
みんなが一時も離れず最後までいっしょに走れればいいですが、一般道をほかの車と走るかぎりそれは無理です。
「ついてくればいいよ」は無責任。
あなたは知ってるかもしれないけど、他の人や初心者は知らない。
先導するにしても、目的地や、途中の休憩場所、はぐれたときの連絡先、連絡がつかないときは目的地の近くのわかりやすい道の駅などを決めてみんなに知らせておきます。
そうすれば無理して追随する必要もありません。
先導者
後ろに目がある人でなければなりません😄
自分だけ気持ちよくかっ飛んでいく奴は先導者の資格はありません。
あなたはソロのほうがいいでしょう。
もちろん前を見ながら、後続車がついてきているかつねに確認しなければなりません。
とくに交差点を通過したときは自分が通り過ぎたあとで信号が変わらないか見ます。
交差点で進路を変えるとき
いちばんはぐれやすいのはこのときです。
真っすぐ走っているだけなら待っていれば後続車は追いついてきます。
曲がるときは後続車がついてきているかを確認するのはもちろん、離れていれば交差点の手前で左に寄せて待つ。
ほかの車の邪魔にならないように、交差点の直前ではなく路肩の広いところで待つようにします。
交差点の手前はもちろん通過したすぐ先で停車するのは迷惑だし、危険です。
配列とグループ分け
たとえば15台でツーリングに行くとき、15台がぜんぶつながって走ると他の車にとても迷惑になります。
また先頭からはいちばんうしろのバイクが見えるはずもなく、最後尾からも先頭のバイクは見えません。
信号のたびに分断されて先行車が待つことになります。
グループを小分けする
いっしょに走れて先頭車から後続車が確認できるのは3台くらいまで。
5台になると後続車が信号その他に引っかかる回数が増えてきます。
また、交差点を曲がったときに後続車が先頭車を見失い直進してしまうこともあります。
殿 (しんがり) は経験者に
先頭はもちろん道を知ってる経験者。
でも、ありがちなのはバイクにも慣れてない、道も知らない初心者がいちばん最後に必死でついていく隊列。
ダメです!
隊列の殿 (最後尾、バックマーカー) はやはり道も知ってるしバイクにも慣れてる経験者にします。
これはバイクだけでなく山登りでも、あらゆる団体行動でもおなじです。
初心者が先行車から引き離されても殿が拾っていきます。
レベルは同じくらいの人を
もちろん法律の範囲内ですが、それでもレベルがちがう人はいっしょに走りにくいです。
あるていどおなじレベルの人をおなじグループにしましょう。
ただし、かならず前後は経験者で挟むこと。
隊列は千鳥
バイクが一直線に並ぶと列が長くなります。
また後続車から前の様子が見にくくなります。
さらに何か起きたとき追突する可能性が高くなります。
なので、右左に交互になるようにします。
そうすると前が見やすくなるし、車間も空けられます。
あくまで車線の中でです!
たまにセンターラインはみ出してる奴がいるけどあくまで左側通行です!
集合場所で落ち合う
無理に15台いっしょに走ろうとしないで、各グループ、前と後ろは経験者で間に初心者を挟むようにして、道の駅などで落ち合うようにしましょう。
ロスタイムも少なく、無理して追従する必要もなく、ストレスもなく、安全です。
山にはいったら
かっ飛びたいのは山々ですが初心者を置いてけぼりにしないように。
ときどき、殿を交代しましょう。
そうすれば徹頭徹尾、殿というストレスや不満も解消されます。
分岐点ではかならず全車揃うまで待つ
一本道は崖から転落しないかぎり途中でいなくなることはありません。
上に書いたようにはぐれるのはかならず分岐点です。
自分では道なりだと思っても、他の人には別の道を道なりだと思うかもしれません。
いや、思います。
しばらく待っていても来ないときは来た道を引き返します。
地面に転がっていることがあるので😄
後続車は後続車で、分岐点で先行車がいなければそこで待つように指示しておきます。
先行車には一本道だと思ってもじつは分岐があって気づかないこともあります。
自分はいつもそこを走っているので枝道が見えないこともあります。
後続車が自分の判断でどちらかを選んでしまうとはぐれてしまうことがあります。
先行車は後続車が来なければかならずもどってくるので、分岐点で再会することができます。
山の中では携帯もつながらないこともあるし、道の駅やコンビニのような目印もないのでこういうことが必要です。
念のため、集合場所を決めておく
初心者が1人で取り残されてしまっては困りますが、もし1人で引き返して山を降りることになったときに、山の近くの道の駅など集合場所を決めておきます。
バイクが止められて食べものや飲みものやトイレがあって時間がつぶせる所がいいですね。
コンビニなんかだと1時間もいられませんよね。
帰りの時間もだいたい決めておきましょう。
黙って1人で帰らないこと!
これも上に書いたように、自分は道も知ってるから付き添いなくても1人で帰れても、かならず連絡しましょう。
最低でも、携帯にメッセージを残して、ほかのメンバーが山から降りてきたら確認できるように。
連絡つかないと夜中の1時まで山の中で捜索活動がつづきます。
下手すると捜索願いが出てしまいます。
家に着くまで最後まで電話やメッセージなどで連絡がつかなかったときは、家に着いたら「家に着きました」と連絡を入れましょう。
経験者だけの日をつくる
初心者をいたわることは大事ですが、思いっきり走りたいときもあるでしょう。
初心者を連れて行ってほったからかしにしたり、あるいは面倒ばかり見て自分が楽しめなかったりするくらいなら、「ごめん!今日は経験者だけのツーリングだからまた今度ね!」と経験者だけのツーリングの日を設けましょう。
その分、初心者を連れて行ったときは手厚く面倒見てあげられると思います。
ソロ (1人)
人は自由を恐れる。すべて自分で責任を取らなければならないから
バーナード・ショーの言葉です。
日本人だけじゃないんですね。
不平不満を言いながら、会社に属し、家庭を持ち、面白くない連中とつるむ。
じゃあ別れて1人になればいいのに、いろんな言い訳をして1人にはなりません。
会社や家庭や世間に責任があるとか言いながら。
いえいえ、あなたは何かあれば会社や家族や友だちのせいにして「責任逃れ」をしているにすぎません。
会社命令だから、上司に言われたから、会社では自分勝手なことを言ってると会社が回らないとか、人のせいにして責任逃れしているだけです。
自分が自由になれないのを会社や家族のせいにしています。
ほんとは「1人がこわい」だけです。
こういう人たちは「自分の好きなこと何でもやっていいよ」と言われても、自分以外のまわりの人や組織に責任や問題があるとして頑として好きなことをしません。
そもそも好きなことがないのかもしれません。
そして、会社をやめたらこんなことを「していた」とか、結婚してなければこんなことを「していた」と吹聴します。
いえいえ、あなたは会社はやめないし、離婚もしません。
もし、会社が潰れたり、相手から三行半もらっても、「ああ自由になった♪」とは言わずに「していた」ことを何一つしないでしょう。
自由も責任も1人で
ちょっと話がそれたけど、ソロをやめなさいとは言いません。
じっさいおじさんは1人で山に行きます。
ソロで山に行く人は慎重すぎるくらいに行動しましょう。
臆病すぎるくらいで丁度いいです。
ただ、バイクツーリングや旅にかぎらず人生とはつねに危険と隣り合わせです。
何が起きるかわかりません。
すべてのことに対策と準備をすることはできません。
歩道を歩いていても車が突っこんでくることがある。
家で寝ていても強盗が押し入るかもしれないし、隕石が降ってくるかもしれません。
あまり臆病になっても何もできないし、家で石のようにじっとしていても絶対安全はないので人生を楽しむことも必要です。
グループはグループでたいていは「助け合う」ことができるけど、グループならではの「危険な罠にハマる」こともあるということを覚えておいてくださいね。