What did he say is ~ ? 奇妙な文章

what say is 奇妙な文章

「What did he say is ~ ? 」「どういう意味?」

What did he say is ~ ?

VOA learning English のクイズに頻繁に出てくる文型です。
しかし、この奇妙な構文。
50年英語を勉強してきたおじさんが今までに1度も見たことがありません。

1つの文に動詞は1つ

これが英語の大原則です。

複数出てくる場合はつぎの2つです。

  1. 重文。and, butなどでただ並んでいるだけ。
  2. 複文。関係代名詞やthatが率いる名詞節など従属節の中にふくまれているもの。

重文の例

He goes to school and she goes to work.
彼は学校に行き、彼女は仕事に行く。

I like an apple, but I don’t like an orange.
わたしはリンゴは好きだが、オレンジは嫌いだ。

複文の例

He said that “I want to do it.”
彼は、それがしたいと言った。
(彼のセリフはそのまま現在形です。また主語はIです)

= He said that he wanted to do it.
(彼のセリフは時制の一致で過去形になります。また主語はheです)

There is a house which he lives in.
あそこに彼が住んでる家がある。

これらのthatやwhichはむしろ省略されるのがふつうです。

謎の構文

ではここでじっさいにVOAのクイズに出てきた文章を見てみましょう。
長いのでよけいわかりにくいですが、問題は say と will affect という2つの動詞 (助動詞+動詞のセットもふくむ) が並んでいることです。

What did NASA say will affect how red the moon appears during the partial lunar eclipse?

VOAの先生に質問してみたけど的を射た答えが返ってきませんでした。
彼らにしてみれば当たりまえすぎて、カンタンすぎて、何がわからないかわからないのでしょう😅

専門家という人たちは、初心者が「わからないということをわからない」ので困ります。

まず日本語訳を先に書いておきましょう。

「NASAは、部分月食の間に月がどれくらい赤くなるかに (ついて) 、何が影響すると言ったか?」

または

「NASAは、部分月食の間に月がどれくらい赤くなるかに影響するのは何だと言ったか?」

この文章は how も関係副詞で後ろの文章に中に appears という動詞がはいっているのでさらに複雑ですが、これは how が率いる関係副詞節の中なのでよしとしましょう。

隠れている that

「~と言った」の「~と」に相当する that が say の後ろに隠れています。
that を入れて、how の後ろをくくるとこんな感じになります。

What did NASA say that will affect (how red the moon appears during the partial lunar eclipse)?

これでいくらかわかりやすくなったけど、まだわかりにくいのはこれが「疑問文」だからです。
このままだと What は2つの動詞 say と will affect にかかっているように見えます。

このように考えてしまいます。

  1. What did NASA say?
  2. What will affect?

What が一人二役するんでしょうか?
また文法的にはこの形の疑問文でthatを入れるのはちょっとおかしいです。

平叙文に直してみましょう。

平叙文

NASA said that it will affect (how red the moon appears during the partial lunar eclipse).

NASAは、「それが部分月食の間に月がどれくらい赤くなるかに影響する」と言った。

it → What

平叙文の it が疑問文になると、that 節から飛び出して先頭に立つのです。
このクイズでは、月が赤くなる要因、原因が it で、それを聞いているので What になります。

ちなみに答えは空気中の塵や水蒸気などで、これらが多いほど光が散乱されて波長の長い赤い光が月を照らすことになります。
月が赤く照らされるのは、夕日が赤くなるのとまったくおなじ理屈です。
月食でなくてもとくに地平線に近いときに月が赤く見えることがありますね。
これは夕日とまったくおなじで、大気中を長い距離光が通るうちに波長の短い青い光は散乱されて赤い光だけが届くからです。

これでつぎの質問もわかると思います。

What did Annie Didier say is one important purpose the algorithm could serve?

that と which を入れると

What did Annie Didier say that is one important purpose (which the algorithm could serve)?

which 以下 ( ) は one important purpose の説明です。
ここだけ入れかえて文章にするとこうなります。

The algorithm could serve one important purpose.
アルゴリズムは重要な目的の1つをもたらすかもしれない。

平叙文にすると

Annie Didier said that it is one important purpose (which the algorithm could serve)?
アニー・ディディエは、それがアルゴリズムがもたらすかもしれない重要な目的の1つだ、と言った。

疑問文の意味は

アニー・ディディエは、何がアルゴリズムがもたらすかもしれない重要な目的の1つだ、と言ったか?
= アニー・ディディエは、アルゴリズムがもたらすかもしれない重要な目的の1つは何だ、と言ったか?

1つ問題が

この構文では時制の一致は起きないのか?ということです。

VOAからの返事

You’re right.
It should be “was,” or “does” as in “What does Annie Didier say is one important purpose the algorithm could serve?”

This shows that native speakers don’t always follow the rules, but we still manage to communicate!

やはり、did なら was。
does なら is が正しいそうです。

「ただ、母語話者はかならずしも規則どおりにしゃべらない。
それでも意思疎通はできる!」

ということです。
ちょっと怒ってる?😅
それを言ったら身も蓋もない。
またこれは、日常会話ではなく英語を勉強する人のための記事 (文章) であるということが問題です。

外国語学習者にはとても重要なことです。

文法上は正しくないけど承知の上でしゃべっているのと、この場合は時制の一致が適用されないという文法なのか?ということでは大きなちがいがあるからです。

外国人学習者に日本語を教えるとき、
「いま話しかけたりしちゃっても良かったりしちゃったりしますか?」
なんて日本語は意味はわかるけど、日本語としては正しくないということを教えてあげないと、学習者は混乱します。

この方、Ph. D。
日本でいう博士なんだけど、こういう人たちって初心者の気持ちがわからないんですよね💦

What about ? の形式になった 2021-11-24

おじさんがしつこく質問したからでしょうか?

クイズの文型が “What about ?” の形になりました。
これなら何の問題もなくわかります。

例:

What does the story say about art classes and mental health?
芸術クラスと心の健康について、この記事はと言っているか?

about のところに is を持ってこられると訳わからなくなります。
60年生きてきて、50年近く英語の文章を読んできて、say is の形は1度も見たことがないので、やはりよほど特殊な構文かひょっとするとまちがった文法かもしれません。

日本のコンビニでいう「1万円からお預かりします」みたいなやつ。
もし、それを言うなら「1万円お預かりします」でしょう。

きっちり渡したのに、
ちょうど3458円からお預かりします」
なんてのまで出てくる!

預かったんなら返してくれ😜

How is ~? / How did he say ~? / What is ~? 2021-12-01

さらにこの文型。
これも難なくわかります。

例:
How is electricity produced in fuel cell vehicles?
燃料電池自動車で、電気はどのように作られますか?

How did Akio Toyoda say converting gas-powered engines to hydrogen could help Japan?
豊田章男は、ガソリンエンジンが水素に変換されると、どのように日本に役立つかと言いましたか?

What substance is released by hydrogen-powered vehicles?
水素エンジン車からは、何の物質が放出されますか?

say の後ろの that-clause が平叙文になった?

What did the makers of the Labrador Retriever say the robot is designed to do?
ラブラドール・レトリーバーの製作者は、ロボットは何をするために設計されたと言ったか?

これなら悩まないんだけど、直ったわけではなくておなじクイズのつぎの文はこうです。

What did John Deere say is the main purpose of its self-driving tractor?
ジョン・ディアは、自動運転のトラクターの主な用途は何だと言ったか?

他にも

What have researchers found is the cause of stuttering?

主文の動詞は何でしょう?
is でしょう。
have と found はセットということは想像できます。

what を関係代名詞と考えるなら have found は関係代名詞節 (what-clause) にふくまれるので問題ないけど、それなら
what researchers have found という平叙文の語順です。
しかし、have が researchers の前に出ているので明らかに疑問文の語順です。
語末に?がついています。
この文は疑問文です。
じゃあ、is は?

やはり what は「ダブル疑問詞」または「関係代名詞&疑問詞」?

2つに分ければ
What have researchers found?
研究者たちは何を発見したか?

What is the cause of stuttering?
吃音の原因は何か?

合わせると意味としては、
研究者たちが発見した吃音の原因は何か?

ということになりそうですが、いまひとつ釈然としません。

恐るべしVOA。
とても初心者の構文ではありません。
というか英語歴50年で一度も見たことがない構文が Quiz に頻繁に出てきます。

考えかたとして

Which iPhone does the story say will work with 5G wireless technology?

これもいつものパターンです。
もうすこしわかりやすい考えかたはないでしょうか?
文法的にはどうかわからないけど。

Which iPhone / does the story say / will work with 5G wireless technology?

/ のところで切れているのはわかります。
そこで文法的にはまちがいかもしれないけど、/ の後ろの従属節の主語は何かを考えると文頭の Which iPhone です。
だからこれを従属節に持っていきます。
するとこのような文になります。

does the story say /
Which iPhone
will work with 5G wireless technology?

こうすると意味がわかりやすくなります。

この話は言っているか?/
どのiPhoneが
5Gの無線技術で動くか?

自然な日本語にするとこうです。

どのiPhoneが
5Gの無線技術で動くと
この話は言っているか?

さらに言い換えれば

この話は、
どのiPhoneが
5Gの無線技術で動くと
言っているか?

だいぶスッキリしましたね。
おじさんだけ?

疑問詞を先頭に出す

英語の「縛り」として疑問詞 What, Which などは先頭になければならない。
そこで、もともと従属節にあった主語が先頭に駆り出される。
それで日本人からすると訳のわからない文になる。

たとえばつぎのような文があります。

From where are you?
あなたはどこから来たの (どこの出身ですか) ?

これもありなんですが、英語はこのような語順を嫌います。
疑問詞は先頭になければならない。
たかだか前置詞ごときが先頭にいるなんて許せない。

そこで疑問詞が先頭に躍り出て、ほんらい「名詞の前」につくから「前置詞」なのに文のいちばん最後に飛ばされる羽目になります。

Where are you from?

これはおなじゲルマン系のドイツ語にもあって、ほんらい動詞は2番めに置かれるのに、助動詞 (英語のcan, mustに相当するもの) などがはいると動詞は文末に飛ばされます。
否定のnicht (英語のnot) も文末に飛ばされます。
まるで日本語のように動詞や「ない」が文末に左遷されるのです。

おなじようなパターンでこんなのもありますね。

In where does he live?
Where does he live in?
彼はどこに住んでいるの?

Where to? どこへ?

これは007のロシアより愛をこめてでボンドガール (ダニエラ・ビアンキ) が言ったセリフです。

007が「もう行かなきゃ」と言ったときに、ボンドガールが口にした言葉です。

おじさんはショックを受けました。
英語ってかならず主語と動詞がなければならないって学校で習ったのに、このセリフには主語も動詞もない!

しかも
To where?
でなく
Where to?

前置詞の to が日本語のように、後ろに行って「後置詞」になってる!

これもほんらいなら
To where are you going?
なんだけど、疑問詞 where が先頭に出て前置詞の to を蹴散らします。
to は文中のほかの場所にはいると意味がわからなくなってしまうのでしかたなく列の最後尾に並びなおします。

Where are you going to?
そして主語と動詞も省略します。

Where to?

日本語より主語、動詞にうるさい英語ですが、日常会話で2人しかいないときにいちいち「あなたは」って言わなくてもわかりますね。
この状況で「彼はどこへ行くのですか?」という質問はありえないからです😄

Wanna go? (= Do you want to go?)
のように日常会話ではしばしば主語、助動詞も省略されます。

Who と Whom

Who did Levy say he hopes the space mission will help?

これもVOAのクイズの1つです。
これも?と思ったんだけど、この場合は上の例とはちがいます。

who の目的格は whom です。
「誰が」に対して、「誰を」「誰に」ですね。

でも、whom を見ることはまずありません。
who で代用してしまうからです。
これも本来ならまちがいなんだろうけど世界中どこでも昔からある「近頃の若いもんは!」のパターンで、みんなが使いはじめてその使いかたのほうが多くなってしまうと、もはや間違いとはいえずそれが「標準」「正しい」言葉と使いかたになってしまうんです。

ほんらいなら
Whom did Levy say he ~?
となり、レヴィは「誰を」~と言っているか?という文章なんだけど、whom が who に置き換えられているので「誰が?」と考えるとチンプンカンプンな文章になってしまいます。
さらに混乱するのが、レヴィは、と言っているのに後ろに he が出てくることです。
この he は誰?
レヴィです。

疑問文では疑問詞を先頭にしたい

ほんらいなら Whom ではじまるんだけど、目的語が先頭って気持ち悪い。
いやこれはおじさんの感覚ではなく、英語圏の人の感覚です。

それから By whom や For whom のように、前置詞ではじまるのも気持ち悪い。
だから、助詞は文末に飛ばされます。
さらに Whom は気持ち悪いので、Who に置き換えられます。

ただし文末に飛ばされても、前置詞を省略してはいけません。
文末に by や for をつけるのを忘れると、それこそ奇妙な意味のわからない文章になってしまいます。

What や Which では?

What や Which では悩まないのは、すでに What や Which は目的語として当たりまえに使っているからです。

What do you say ~?
というしょっちゅう出てくるフレーズですが、この What は主語ではなく、目的語です。

あなたは「何を」言ってるの?
ということですね。
平叙文にすると、
You say what ~.
あなたは「何」と言っている。
です。

またほんらいなら
For what are you doing that? 何のためにやってるの?

という文章も文頭に前置詞がいるのは許せん!ので、文末に左遷されます😅

What are you doing that for?

わたしは日本語教師をしています

プロフィール・レッスン予約はこちら。
表示名はToshiです。

https://www.italki.com/teacher/8455009/japanese

さっちゃん
わたしはさっちゃんです!watashi wa Sacchan desu!
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