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「英語」「ネイティブ」「先生じゃない」
媒介語が必要
おじさんは日本語教師をしています。
中級以上であれば日本語で日本語を教えることができます。
でも初級はもちろんチョー初心者に日本語で教えることは不可能です。
もしあなたがタガログ語を勉強するのに先生がタガログ語しか話さなかったら何を言っているのかまったくわからないし、何年経っても覚えられません。
媒介語が必要
生徒と先生が意思疎通できる媒介語が必要です。
共通言語といってもいいです。
おじさんも世界中の言語を習得するのは不可能なので、使用頻度の高い言葉といえばやはり英語になってしまいます。
イギリス人、アメリカ人は論外。
ヨーロッパの人ならだいたい第2言語として英語を勉強します。
アジア圏では日本人とおなじく英語を話せない人のほうが多いので、たとえばベトナム人ならベトナム語がわかればいちばんいいけど、ベトナム人にしかつかえません😅
英語の勉強 ~ おもにリスニング
ということでおじさんは60になった今でも日々、英語を勉強しています。
自分で言うのもなんですが、読み書きはほぼ問題ありません。
翻訳の勉強をしていたこともあります。
残念ながら仕事になるまでの点数はもらえませんでしたが😅
リスニングが苦手
圧倒的に弱いのがリスニング (聞くこと) です。
これは人に指摘されるまでもなく自覚しています。
箔をつけようと英語の試験を受けてみると、読解は問題ないけど、聞き取りができません。
なのでおそらく読解だけなら中級上くらいのレベルだけど、聞き取りができないために総合点としてはB1 (pre-intermediate) 、つまり中級の中の初級。
有り体に言えば、「中の下」という判定です😅
またスピーキング (話す) ほうがリスニング (聞く) を上回っています。
グーグル検索で英語入力にすると音声で英語を入力することができます。
ドイツ語でも入力できます。
英語の先生にも言われたことがあります。
「ふつうはリスニングができて、スピーキングはいちばんあとの技術でレベルは低いはずなんだけど、あなたは逆です」
お世辞ではなく「発音がきれい」だと言われます。
おじさんは音声学的に発音を勉強しているのでそれも自覚があります。
ただ聞き流すだけの勉強はしません。
最大の弱点はリスニングということはわかっているので、暇さえあれば英語を聞いています。
聞き流すのではなく全身全霊を込めて聞き取っています。
以前よりは聞き取れるようになったというのは実感があるけど、会話をするにはまだまだです。
英語は世界中で通用すると思っている英語ネイティブたち
さて、おじさんもだいぶリスニングに慣れてきた (と自分では思った) のでオンラインで英語の先生と会話をしてみることにしました。
カフェトークでは不定期に1000ptくれることがあります。
アナウンスがないこともあるのでときどき確認します。
日本語がわかる先生はいない
もちろん検索で英語と日本語を入れればいることはいます。
でも日本語を話す先生だと、つい日本語で話してしまうかな?と思い英語ネイティブを選びます。
また日本語ネイティブの英語の先生はやっぱり敬遠します😅
まあ言ってしまえば日本人なんだけど、その人の英語のレベルがどれくらいかわからないし、中学から高校6年間日本人の先生に英語を習ってまったく使い物にならなかったというのは嫌というほど知っています。
その理由もわかっています。
だからネイティブを選びます。
教師ではなくただのネイティブ
ただひたすら英語でしゃべりまくるだけのエセ教師
どこの国の言葉でもそれを勉強しているということは、それが「うまくない」ということです。
こんなこといまさら書くまでもないんだけど、英語ネイティブはそのことがわかっていません。
「わたしは英語のリスニングが苦手なのでゆっくりしゃべってください」
といっても、まったくスピードを落とさないか、あるいは初めはゆっくりしゃべるんだけどそのうち元のスピードにもどってしまう。
「ふつうの人はゆっくりしゃべってくれない」
などと言う人もいますが、だからこそ先生と話すんじゃないですか😄
ふつうのスピードで会話するならわざわざ金払って先生と話しません。
外国人とおしゃべりするサイトでおしゃべりします。
また、わざわざ会話できる場所を選ぶのは「自分が外国語を話す」というのがいちばんの理由です。
ただリスニングの練習をするのなら、外国語の映画やニュースを見聞きすればいいだけのこと。
それはやっています。
先生と話すのは、
「自分の言葉が相手に伝わるのか?」ということと、
「まちがいを直してほしい」
というのが目的です。
しかしこちらがスムーズに言葉を捻り出せないでいると、あちらがただ言いたいことをダラダラと言いつづけ、こちらはひたすら聞くだけの状況になることが多いです。
それって映画やニュースを見ているのと何も変わりません😄
会話じゃありません。
英語教師は外国語を勉強せよ
おじさんの強みはいろんな国に行って、いろんな言語を勉強してきて今でも勉強していることです。
外国語学習者にとって何がわからないのか、ということをわかっている
上に書いたように、早口だとわからないけどゆっくりならわかります。
また初心者にはできるだけカンタンな単語と短い文章とカンタンな文法をつかうことが大事です。
それが何語であっても日本語であっても、接続詞や接続法や関係代名詞でペタペタつないだり、倒置法だのつかうと初心者にはわかりません。
複雑な仮定法などはつかわず、いわゆるティーチャー・トークというのをします。
たとえば日本語のチョー初心者には
「本を開いてください」でさえわかりません。
活用するともはや別の動詞で、「知らない単語」になってしまうし、「~ください」も知らなければわかりません。
チョー初心者には不自然な日本語であってもこう言います。
「本を開きます」
これはほとんどの日本語学校が「ます形」から教えるためで、そうでなければ
「本、開く」
とだけ言います。
ただの英語ネイティブにはこんな芸当はできません。
英語ができないから英語を勉強しているのに、英語がわかるのが当然だと思っている😄
わかってたら勉強せんわ。
わからないから勉強している。
そのことがわからない英語ネイティブ。
外国語を勉強すればそのことがわかる
英語圏の人は苦労して英語を獲得したのでなく、たまたま母語だっただけのことです。
もし日本語が世界の共通語だったら日本人は労せずして世界中を日本語で渡り歩くことができるんです。
でかい面して😄
それをしているのが英語圏の人たちです。
ヨーロッパの言葉はもとは印欧祖語という1つの言葉でとくにロマンス語は日本語の東京弁と大阪弁より似ているのでそれを知っているからとて何も偉いことはありません。
おじさんなんか共通語と大阪弁と岡山弁を話せるからtri-lingual (3カ国語話者) です😂
いや笑い事じゃなくてほんとそういうレベルなんです。
だからヨーロッパの言語ではなくアジアの言語を勉強すべきです。
ベトナム語とかインドネシア語とか。
文字も一から覚えなければならないし、文法もまったくちがいます。
そうすれば外国語の勉強は大変だという、至極当然のことがわかるし、何がむずかしくて、どこがわからないのか?ということがわかります。
そして「カンタンな言葉と短い文章でゆっくりしゃべる」という当たりまえのことがわかります。
また一つひとつの単語や言い回しを訂正していると会話にならないし、しゃべりにくくなるので、
「〇〇っていうことですね」
と相手が言いたいことを自然でカンタンな言葉で言ってあげます。
おじさんはいつもこれをやっています。
また生徒が言葉を探していたり、文章を頭の中で組み立てているときはじっと待ちます。
言いはじめて口ごもったりしても待ちます。
すぐに正解を出しません。
こちらがすぐ言ってしまったら、それは映画やニュースを見ているのとおなじ状態になってしまうからです。
生徒が最大限捻り出して、こういうことを言いたいんだなと、察してそれを言葉にします。
英語がたまたま母語だったというだけで、英語教師を名乗るな!
ちったあ先生の何たるかを勉強せえ。
これは生徒にも言えることで、英語圏の人は日本語完璧0なのに平気でリクエストしてきます。
前提として先生が英語をしゃべるのが当たりまえだと思っている。
ていうかそもそもそんなことさえ考えないでしょう。
みなさん日本人がたとえばベトナム語を勉強しようと思ったら、日本語か英語が媒介語としてつかえる先生を選ぶでしょう。
わたしは日本語教師をしています
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表示名はToshiです。