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「ヶ」「カ」「ガ」「捨てがな」
もともとは「个」 (箇、個と同じ発音と意味) という字だったのをおそらく「ヶ」の書き間違いだろうと書き換えられて定着してしまいました。
さらに言うと、「个」は「ひさし」の象形で、もとの意味は違うんだけど発音が同じだとそれで代用するという中国人のシステムにより「箇」「個」の意味で使われるようになってしまいました。
書くのがめんどくさいので「箇」の「竹かんむり」の片方を取って使い始めたという説もあります。
カタカナの「ケ」もこうして作られました。
捨てがな
「ヶ」「ヵ」「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」のようなちっちゃい文字を捨てがなと言います。
もちっといい言いかたなかったんか?
おじさんはこの「ヶ」が嫌いなので「1カ月」か「1ヵ月」のように書きます。
「カ」の意味
1カ月の「カ」は1個 (こ) 、2個、3個という意味。
漢字で書くと「一箇 (か) 月」
が
現代語では「が」は主格、「の」は所有格につかうけど、古くは「が」が所有格で「の」が主格を表していた時代もありました。
「我が (わが) 」は「我 (わ、われ、わたし) 」「の」という意味ですね。
「彼のくれた指輪」=「彼がくれた指輪」という言いかたも現代に残っています。
鶴岡八幡宮 (つるがおかはちまんぐう) は「鶴の岡」という意味。
高天原は「たかまがはら / たかまのはら」2通りの言いかたがあります。
むかしはひらがなやカタカナがなかったので、古代人がどちらで発音していたかはわからないのです。
これを「ヶ」で書くなんて論外ですね。
「茅ヶ崎」も「茅が崎」か「茅ガ崎」と書いてほしいです。
霞が関
住所は「霞が関」
地下鉄の駅名は「霞ヶ関駅」
省庁や官僚の代名詞としては「霞ヶ関」をつかいます。
これらはもともと「霞个関」と書いていたわけです
やまとことば ~ 一覧
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