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「できかねます」「~かねます」「できません」
できかねます
電話や窓口でよく聞く言葉です。
要するに「できない」という意味です。
でも、なんか気持ちが悪いです。
なぜでしょう?
「~かねます」が「できない」という意味だから
動詞につけて「動詞ができない」という意味を表します。
例)
「お答えしかねます」→「お答えできません」
「応じかねます」→「応じられません」
もともと可能を表す「できる」に「~かねます (できません) 」をつけてるから気持ち悪いんですね(^_^;)
人の話を聞く気がない
もうひとつ、この言葉が不快に感じる理由があります。
「できない」ことをていねいに言ってるつもりなのでしょうが、
だいたい、こちらの質問や要望に関係なく、何を言っても「できかねます」しか言わないからです。
状況で不可能なのではなく、個人的な能力、感情で「できない」と言ってるから
「このコピー機は故障しているので現在、使えません」
と書いてあればだれも文句をいいません。
しかし、「~かねます」は、
「やろうと思えばできる」
→「だけど、やりたくないなあ」「わたしにはその能力がありません」
という意味だから不愉快なのです。
人の質問に応じて、「これはこういう理由でできません」と言われれば会話が成り立つのですが、人が何を言おうがバカの一つ覚えみたいに「できかねます」しか言いません。
ほんとに「あなたはアンドロイドですか? 」と聞きたくなることがよくあります。
鉄のシャッターを下ろして「あんたが何を言おうがそんなことはどうでも言い。とにかくできないんだよ」と言われてるようです。
立場が上の者なら「うるさい! 黙れ! 下がれ! 」と言ってるようなもんです。
じっさいほんとにできないのか?
ただ、やりたくないだけではないのか?
方法を考えようという意思がまったく感じられません。
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