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「御」「お」「ご」「お返事」「ご返事」
御「お」か「ご」か?
頭につけて丁寧さや、上品さを出します。
でも、「お」というときと「ご」というときがあります。
お、おん
やまとことば (和語) につけます。
平たく言うと「訓読み」の言葉です。
お手伝い、お友達、お母さん、お揃い、お蔵入り、お気に入り、御札 (おふだ) 、お早う。
幼児語
お目々、お手々、お耳、お鼻。
二重、三重
御御足 (おみあし) 、
御御籤 (おみくじ) 。御神籤とも書きますが、神はあとから書き換えられたものではないかと思われます。
御御御付け (おみおつけ)
御味御汁という表記もあり、御味は味噌のことであるという説もありますが真偽のほどは定かでありません。
日本語に定着して、漢語であることが忘れられたもの
お勉強、お電話、お勘定、お茶、お礼、お菓子、お元気、お弁当、お札 (おさつ) 、お天気。
例外
物事にはかならず例外があります。
御中 (おんちゅう)
いわゆる湯桶 (ゆとう) 読みです。
あまりつかわれませんが、おなじ漢字で「おなか」とも読みます。
お腹のことですね。
ご、ぎょ
漢語につけます。
平たく言うと「音読み」の言葉です。
ご飯、ご丁寧に、ご足労、ご苦労、ご安心 (ください) 、御殿、ご無理、ご来店など。
おご飯、なんていう人もいるけど、御御御付けがありなら、あながちダメとも言えません。
やまとことばにつくもの
ごもっとも、ごゆっくり、ごゆるり。
改まった言いかたです。
「ごゆるりとなされ」のように時代劇くらいでしか聞きませんね。
どちらもつかう
お返事、ご返事
「ご」から「お」に向かう過渡期ですね。
まだ揺れています。
つけないもの
動物、外来語など
おワニさん、とはいいません。
生類憐れみの令でお犬様、はありましたが特殊な例ですね。
おケーキ、おキャラメル、おチョコレートとはいいません。
おビールはつかわれますが、かえって下品な感じがします。
参考:デジタル大辞泉
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