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「たら」「と」「順番」「結果」「発見」
はじめに
タラレバという言葉があるくらい、「たら」「れば」「なら」は単に「仮定」「必然」だけとはいえない様々な意味と使いかたがあります。
「たら」についてはいくつも記事を書いてきましたが、ここで「仮定」「必然」とはまったくちがう使いかたについて書きたいと思います。
これは外国人にとっては難関ですね。
でも、これは主文 (後半部分) の最後、つまり文章のいちばん最後の動詞を見ればすぐわかります。
単なる順番。結果。発見
例:
戸を開けたら、猫がいた😺 (発見)
これは仮定ではなく、事実を順番に言っただけです。
戸を開けた→猫がいた
どちらも過去形であるのがミソです。
例:
ボタンを押したら、ドアが開いた (あいた) 。 (結果)
ボタンを押した→ドアが開いた
カンタンですね。
仮定とのちがい
ボタンを押したら、ドアが開く (あく) 。 (現在形→仮定・必然の意味)
ボタンを押したら、ドアが開いた (あいた) 。 (過去形→順番。結果。発見)
だから、猫の例文だとちょっとおかしな意味になってしまいます。
戸を開けたら、猫がいる😺
→戸を開けるといつも猫がいることになっている / 猫がいる (かもしれない)
(する) と
単なる順番としては「 (する) と」に置き換えられます。
例:
戸を開けたら、猫がいた😺
=戸を開けると、猫がいた😺
ボタンを押したら、ドアが開いた (あいた) 。
=ボタンを押すと、ドアが開いた (あいた) 。
トンネルを抜けると雪国であった。 (発見)
川端康成の雪国の有名な文章です。
「たら」に置き換えるとこうなります。
トンネルを抜けたら雪国だった。
現代口語では「たら」のほうがふつうですね。
「と」は文章語。
ちょっと固い感じです。
後ろが現在形だと「たら」とおなじく「必然」の意味になります。
例:
ボタンを押すと、ドアが開く。 (必然)
「なら」「たら」のちがい ~ やまとことば
「たら」「れば」のちがい ~ やまとことば
Japanese tense 日本語の時制 「テ形」「タ形」条件節「なら」「たら」~ 日本語
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