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「Waterloo」「ワーテルロー」「loo」「トイレ」
loo トイレ🚽
おもにイギリス英語でlooはトイレのこと。
アメリカのスラングでは「警部補」「副署長」なんていう意味もある。
なんでトイレなのか?
Waterloo ワーテルロー
おじさんは歴史が大嫌いなのでくわしいことは各自調べるように。
ベルギーのブリュッセルの南。
1815年ナポレオンが敗北した場所だそうな。
フランス語:ワーテルロー
英語:ウォータールー
語源
中期オランダ語で
water:水 (英語とおなじ)
loo:森
トイレ
なんでlooがトイレなのかはっきりとはわかっていない。
下馬評によると、Waterlooがwater closet (水の小部屋) を連想することからイギリス人がトイレをlooと呼ぶようになったとのこと。
ほかにフランス語の
l’eau (水) 、lieu (場所) から来ているという説もある。
いずれにせよベルギー人にとってはじつに失礼なネーミングだ。
ベルギー王国
ここで終わらないのがおじさん。
王国だから王様がいるのだな。
ベルギーの言葉
北:オランダに近いほうはオランダ語
南:フランスに近いほうはフランス語
19世紀にネーデルラント連合王国から独立した。
北側はオランダ語の一種のフラマン語のフランデレン地域。
南側はフランス語のワロン地域。
1993年
言葉のちがう南北の住民がケンカ別れした😅
世界中そうだがとくにヨーロッパ人は狭いところでずっとむかしからケンカしてる。
今もほれ…あちこちで。
ヨーロッパはつねに戦国時代である。
連邦制
このへんもおじさんは疎いが、むかしあったソビエト連邦とか今のアラブ首長国連邦みたいに、複数の国だけどいちおう1つの団体としてまとまっているもの。
対外的には国家として扱われるが、連邦の内部ではそれぞれ独立している。
アメリカ合衆国もアメリカ全体の大統領は1人でアメリカ全体の法律があるが、州法といってそれぞれの州で独自の法律を持っている。
アメリカ連邦と言ってもよく、また合衆国ではなく合州国のほうがふさわしいと思う。
よくあるのが運転や飲酒年齢のちがいだ。
それから麻薬が合法か非合法か。
日本でも条例というのがあるがこれは日本の法律を越えない。
日本では全国一律、運転・飲酒年齢が決まっていて条例がこれを変えることはない。
ネーデルラント Nederland
さてここからがややこしい。
心して読むように。
現在のオランダの正式名称。
日本でのオランダという呼び名はオランダの西部のHolland (ホラント) から。
現在は北ホラント州と南ホラント州に分かれる。
ポルトガル語のHolanda (オランダ) から来ている。
ポルトガル語はもちろんラテン系の言葉はhを発音しないので。
英語の表記は
the Netherlands (ザ・ネザーランヅ)
ドイツ語では
die Niederlande (ディー・ニーダーランド゜)
neder, niederは「低い」という意味。
つまりNederlandは「低い土地」という意味。
なるほど。
ネーデルランデン Nederlanden
-enは複数形
現在のベネルクス地域を「低地」と呼んでいた。
ベネルクス
ベルギー、ネザーランヅ、ルクセンブルクのこと
紆余曲折あり、
1921年
ベルギー・ルクセンブルク経済同盟締結。
1944年
調印
1960年
ベネルクス経済連合発足→EC (欧州共同体) →EU (欧州連合)
ネーデルラント連合王国
ああややこしや~
1815年
ウィーン会議で成立した。
ナポレオンが負けた年だね。
フランスの脅威に対抗するため結束したのだな。
ベルギー独立
まあ、くっついたり離れたり忙しいわ。
みんな仲良くしてくれ。
南北宗教・言語戦争
フランスに対抗するために結束したのに、
北部はプロテスタント・オランダ語話者、
南部はカトリック・オランダ語とフランス語半々でまた仲違いして、
1830年
南部が独立宣言した。
しばらくオランダはこれを認めなかったらしい。
そして繰り返しになるが、
ベルギー内でさらに言語戦争。
1993年
南北に分かれる。
ルクセンブルク
1890年
連合から離れる。
しかし、ドイツ、オランダ、そしてベルギーによって何度も支配、分割されている。
このへんはおじさんには手に負えないので各自調べるように😄
1921年
ベルギー・ルクセンブルク経済同盟締結でまたふりだしにもどる。
双六かっ。
Dutch ダッチ
「オランダの」という意味だが…
ダッチオーブンとかダッチロール (Dutch roll) のダッチ。
go Dutchで「割り勘にする」という成句もあるがオランダ人がケチだということから。
失礼なのでsplit the billにしましょう。
ダッチロールもオランダ人がスケートをするときに左右に肩を揺らす姿からだとか。
これも失礼ですね。
deutsch ドイチ
じつはドイツ語のdeutsch (ドイツの) が語源。
ドイツはドイツ語でDeutschland (ドイチラント)
しょっちゅう侵略し、侵略され、くっついたり、分かれたりしているので無理もない。
イギリス人から見ればオランダもドイツもおなじ。
German ゲルマン、ジャーマン
英語ではジャーマンと発音して「ドイツの」という意味だが、ゲルマン民族も指す。
イギリス人から見たら大陸から来たのはみんなゲルマン人。
そしてイギリス人と言ってる自分たちもかつてのブリトン人を追放して、ゲルマン人の末裔 (いわゆるアングロ・サクソン) である。
さらにバイキングの子孫のノルマン人がフランス経由でイギリスにはいり、なんと王室としていまも居座る。
ヨーロッパの歴史はぐちゃぐちゃなのである。
英語とゲルマン語 (ドイツ語) の関係
ロマンス語 (英語とラテン語の関係)その1~ノルマン・コンクエスト
ダジャレ
どこのドイツんだ?
オランダ。

こぼれ話
トイレは
アメリカではbathroom, restroomという。
カナダではwashroom。
おじさんはカナダで
Where is the restroom?
と聞いたらレストランに案内されたことがある😄
water closetは死語に近いが、この略語のWCはヨーロッパのあちこちで見かけた。
ちょくせつ排泄物を連想させる言葉を嫌うのでいろんな言葉をつかうんだが、それが定着すると排泄物との関係が濃くなってしまうからまた新しい言葉に変える。
日本語では
トイレ、お手洗い、化粧室、
古くは便所 (古い病院ではいまだにこの表札がついているところがある) 、厠 (かわや) 、雪隠 (せっちん)など。
pee, poo
幼児語で
pee おしっこ
poo, pooh, poop うんち💩
プーさんのお料理本
Pooh cook bookというのがあったけど食べたくないな。


