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「ドイツ」「オランダ」「国名」「呼びかた」
日本語と英語で呼び名がちがう
はじめに言っておきますが、どちらが正しいとかどちらが間違っているとか、どちらが偉くてどちらが偉くないとかいう話ではありません。
そもそもドイツもオランダも日本語でも英語でもないのでどちらの発音も正しくはありません😄
ドイツ
日本ではドイツと言います。
漢字では独逸 (獨逸) と書きますが古い本に書かれているだけで現在ではつかいません。
独でドイツを表します。
なぜこの漢字を選んだのかは不明です。
どちらの漢字もあまりいい印象がありません。
独り逸脱する国?
ナチはそうかもしれないけど第二次大戦では同盟国でしたからね。
Deutschland
本国ドイツではドイチラント゜と言います。
ドイツ語では最後のdは無声化してtの音になります。
euはオイと発音します。
エウリュディケはドイツ語ではオイリディケになります。
だからEUROはオイロです。
しかもドイツ風に発音するとオイホ / オイゴに近いです。
日本は漢字文化で中国の影響を多分に受けていますが、中国では德国 (徳国) です。
独逸という漢字は日本独自の表記のようです。
独逸だけに。

今の中国 (習近平) は西洋は敵みたいな感じですが、アメリカのことを美国と呼んだりドイツを德国と呼んだり慎ましい人々ではありませんか。
Germany
英語ではドイツという国をGermany (ジャーマニー) と言います。
ドイツの・ドイツ語・ドイツ人 (の) はGerman (ジャーマン) です。
ゲルマン
英語の母語話者たちは気がつかないんだけど日本人ならローマ字読みでゲルマンと読めるのはすぐわかりますね。
ていうかそもそもゲルマンがふつうでジャーマンのほうが発音がおかしいんです😄
これはドイツという意味もありながら、ゲルマン民族も表します。
これが英語の曖昧なところです。
ゲルマニア
古代ローマの時代に今のドイツはもちろんローマの北側にあった広い範囲の国です。
それがゲルマン民族とそのへんの国ということで今のドイツも表すようになりました。
まあイギリスは島国でヨーロッパ大陸から離れているので、だいたいあっちの方の国や人はゲルマン国でありゲルマン人なんですね。
イタリア語でもGermania (ジェルマニア) でドイツと古代ゲルマニア国両方を指します。
でも今のイギリス人はそもそもその大陸からやってきたゲルマン人です。
Anglo-Saxon (アングロ・サクソン) とも言います。
Anglo-はドイツ北部のデンマークに近いAngeln (アンゲルン半島) 、
Saxonは今のドイツのSachsen (ザクセン) に名を残すゲルマン人の一部族です。
自分たちもゲルマン人なのに大陸の人をゲルマンと呼んでいるんですね😄
アルメイン
古くはAlmain, Almayneでアルメインと言いました。
これはフランス語のAllemagne (アルマーニュ。ドイツ) 、allemand(e) (アルマーン (ド゜)。ドイツの ) から来ています。
スペイン語もAlemania (アレマニア) 、alemán/alemana (アレマン / アレマーナ) です。
後ろは女性形です。
ヨーロッパの言語は名詞だけでなく形容詞も男性・女性があるので大変です😅
もちろん母語話者はそんなこと考えていません。
日本人が考えずに「が」と「は」を使い分けているようなもんです。
オランダ
日本語の漢字表記
和蘭、和蘭陀、阿蘭陀など。
蘭でオランダを表します。
荷蘭陀、荷蘭、尼徳蘭(これだけネーデルラントの音訳)
こちらはおそらく中国語の漢字と発音。
現在の中国語では荷兰でホーランまたはフーランのような発音です。
オランダのオランダ語であるHolland (ホラント゜) という州の名前から来ています。
日本にはポルトガル語のHolanda (オランダ) がはいってきました。
ポルトガル人とポルトガル語は日本にはいってきた最初の西洋の人と文化です。
ロマンス語なのでhは発音しません。
現在は北ホラント州と南ホラント州に分かれています。
Hollandは国名ではなく州名なんだけどオランダの主要な地域なので国の代わりにこう呼ばれるようになりました。
かつてナポレオン・ボナパルトの弟ルイ・ボナパルトを王としてホラント王国という国が存在しました。
1806年から1810年のたった5年。
ルイ・ボナパルトはもちろんフランス人なのに、フランスに攻め込まれてフランスに併合されたというまったく訳のわからない歴史です😄
兄弟で何やってんだか。
国名はもちろんホラント州から。
オランダの首都アムステルダムも北ホラント州にあります。
2020年にオランダは公式な対外呼称としてHollandを廃止したとのことなので、オランダという呼び名はけっして外国人の勘違いではなくオランダや諸外国でも使われていた呼びかたのようです。
しかしこれは日本で例えると、日本を東京とか関東地方とか呼ぶようなものなので、他の地域から不平不満が続出でやめたようです。
ポルトガル人追い出し作戦
日本に最初にやってきた西洋人はポルトガル人の宣教師です。
歴史が大嫌いなおじさんでも知ってるフランシスコ・ザビエル。
あの教科書の挿絵、とくに髪型が日本人をみんな虜にし、落書きの対象になりました😄
あなたもやってたでしょう。
八百万の神で、織田信長の時代までは日本人はブッダでも、キリストでもなんでも受け入れてたんだけど、海外の国が片っ端から西洋の植民地にされていることを知り、豊臣秀吉、徳川家康あたりからキリスト教徒を追い出しにかかりました。
これにはじつはオランダが噛んでいて、あとからやってきたオランダは
「旦那、ポルトガル人はヤバいっすよ。あいつら日本を乗っ取る気ですよ。追い出したほうがいいですよ」と耳打ちして、おまけに
「旦那、いい鉄砲がありまっせ」と武器も売り込みました。
最初に持ち込んだのはポルトガル人で鹿児島の種子島 (たねがしま) だったので、タネガシマは銃の代替語として定着しましたが、オランダ人に追い出されてしまうんですね。
その代わりと言っちゃあなんだが、オランダ人にはキリスト教などの宗教を布教しないという約束をさせたそうです。
それならいてもいいぜ、と。
オランダはその前にも東インドを侵略してポルトガルから貿易を奪って大儲けしています。
日本でもおなじことを繰り返しているんですね。
ポルトガルからしたら「またこいつらあとから来て俺達の邪魔をしやがったぜ」ってところですが、
まあポルトガルもあちこち侵略して植民地にしてるから文句も言えまい。
ブラジルがなんでポルトガル語なのか、ということですね。
日本も危なかった。
ポルトガル語が公用語になって、おじさんもホナウドとか名づけられていたかもしれません。
そしたら日本語のブログも書いてないし、日本語教師もやっていませんでした。
歴史も武士も大嫌いなおじさんだけど、この点に関しては豊臣秀吉、徳川家康、よくやったと褒めて使わすぞ。
何様のつもり😄
鎖国
そして江戸時代は長い鎖国になるのですが、オランダからは西洋の科学が持ち込まれ、とくに日本人は積極的に医学を学びました。
蘭学
有名なのがターヘル・アナトミアを杉田玄白らが翻訳した解体新書ですね。
筆頭者は杉田玄白だけどじっさいに翻訳したのは別の人だという話もありますがこういう世界にはよくあることです。
有名な教授が成果を奪い、じっさいの発見者や発明者は影武者として闇に葬られる。
もとはドイツ語だったものがオランダ語に翻訳され、それが日本に持ち込まれました。
といってもオランダ語はドイツ語にそっくりなんだけど。
まあ東京弁を大阪弁に変換したぐらいか、それよりすくないかもしれません。
オランダの学問を蘭学といってそれはたいそうありがたがったそうです。
オランダ語
本家本元のオランダではなんと呼んでいるんでしょうか。
Nederlandでネーデルラント゜。
低い土地という意味です。
う~ん。
自分の国の名前がそんなんでいいのか?
おじさんだったら断固、改名を訴えるけどな。
たとえば
風車の国とかチューリップの国とか。
ドイツ語
これはドイツ語のdie Niederlande (ディー ニーダーランド゜低い土地) から来ています。
でもドイツでも通称はHolland (ホラント゜) です😮
オランダはどれぐらい低いのか?
国土の1/4が海抜0メートル以下。
つまり海面より低いということ。
オランダは干拓で土地を広げていった。
干拓は埋め立てではなく、海水を汲み出して海底を露出させたもの。
オランダと言えば風車ですが、あれは水を汲み出すためのものです。
英語
Netherlands (ネザーランヅ)
英語ではゲルマン系のdの音がthに変わります。
じつは世界的に見てこの英語のthの音はかなり特殊でめずらしいんですよ。
だからドイツ人もフランス人もthは発音できません。
日本人のみなさん安心してsやzで発音してください。
英語でオランダの形容詞はDutch (ダッチ) になります。
Netherlandsとあまりもちがいすぎる。
勘のいい方は気がついたかもしれないけどDutchはDeutsch (ドイチ) から来ています。
西洋人には日本人と中国人と韓国人の区別がつかないように、イギリス人にとってはドイツ人もオランダ人もおなじじゃん、という感じですかね。
初出は14世紀で形はDuch(e)。
わりと最近ですね。
それまではなんて言ってたんでしょうか?
イギリス
ポルトガル語
ご多分に漏れずこちらもポルトガル語 inglês(イングレース) から。
ネットにはinglezの書き込みもあるけど、当時のポルトガル語なのか単なる誤植が拡散したのかは定かではありません。
ポルトガル語の古語に詳しい方がいたら教えてください。
inglêsは形容詞で英語のEnglishに相当。
名詞のEnglandに相当するのはInglaterra (イングラテーハ) 。
ポルトガル語はrが日本語のハ行になります。
ならないこともあります😅
restauranteはヘスタウランチです😮
語頭のrはハ行で語中のrはラ行になっています。
ドイツ語やフランス語もハ行になります。
フランス語 restaurant (ヘストホン)
ドイツ語 Restaurant (ヘストゴーン) みたいな感じ。
ドイツ語のrはうがい音です😖
オランダ語
Engels (エンゲルス)
ポルトガル人を追い出して日本にはいりこんだオランダ。
これもやはりEnglishに相当する言葉です。
Englandに相当する言葉はEngeland (エンゲラント゜) 。
まあ翻訳する必要もないぐらいおなじです。
時代劇など見ているとよくエゲレスという言葉が出てきます。
現在のイギリスという発音はむしろこちらの音でしょう。
漢字では英吉利 (斯) と書きます。
これは中国から日本に伝えられたものです。
現在、中国では英国と書きます。
長い文字と音はとくに教育の場において不利になるし、報道などでも邪魔くさいので短くなる傾向にあります。
日本でも日本・アメリカ・韓国だと日米韓と書きますね。
第二次大戦の同盟国は日独伊。
これはどこの国の人でもおなじだけど外国語はわからないので名詞か形容詞かなんてことはどうでもいいんです😄
それどころかフランクフルトとかハンバーグとか地名が食べものの名前になっていたりします😂
海外に行って、東京とか横浜とかいう食べものが売られてたらどんな気分になりますか?
ウィンナーコーヒーはソーセージがはいっているのか!って突っ込みたくなります。
日本では天井に付けるライトをシーリングと呼んでいますが、シーリングは「天井」ですよ。
ライトを省略してはいけない。
天井に天井をつけるのか!って突っ込みたくなります。
ウィンナーもウィンナーソーセージのソーセージのほうを省略してしまったんですね。


英語とゲルマン語 (ドイツ語) の関係
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