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「命令形」「疑問文」
命令形=疑問文!?
Sieに対する命令形は疑問文とまったく同じになります。
du, ihrはちがいますが、カンタンです。
Sie (2人称敬称。あなた、あなたたち)
辞書形。sie (3人称複数) の動詞の活用と同じ
Lernen Sie!
勉強する! (しなさい)
Lernen Sie?
勉強する?
イントネーション
日本語とおなじで、
語尾を下げれば命令形。
語尾を上げれば疑問文です。
書くときは、
命令形には「!」
疑問文には「?」
をつけます。
ただ、2人称敬称 (目上、地位が上の人など) なので、そもそも命令することはないと思いますが
年上に向かって「勉強しなさい!」って言わないですよね。
命令形といってもじっさいには「依頼」です。
Machen Sie bitte das Fenster auf.
窓を開けてください。
窓を開けろよ!と訳さないように。
あっ、これも分離動詞です。
auf|machenのaufが後ろに飛んでます。
命令形に対する言葉がなぜ疑問形ではなく、疑問文なのか?
命令「形」は動詞の活用なのに対して、
疑問「文」は文の構造や配置です。
おじさんの知る範囲で、ヨーロッパの言語には「疑問形」という活用はないんですね。
英語なら
You are a student.
に対して疑問文は、
Are you a student?
のように動詞の位置を変えるだけで、「形」は変わっていません。
be動詞以外なら
You like ~.
に対して疑問文は
Do you like ~?
と、助動詞doをつけるだけです。
ドイツ語も
Du kommst ~.
の疑問文は
Kommst du ~?
と動詞を前に移動するだけで形は変わりません。
紙の辞書の後ろにはかならず動詞の活用形の一覧が載っていますが、
「命令形 (または命令法) 」はあっても、「疑問形 (または疑問法) 」はありません。
du、ihr (2人称親称。君/君たち)
du (君)
不定形の語幹のみ。「-e」をつけてもいい (1人称単数とおなじ形)
Lern! / Lerne!
勉強しろ!
音韻変化 (強声化) するものがあるのでdu (2単現) から「-st」を取る
e→ie
lesen→liest (2単現) →lies (命令形)
lesでないことに注意!
このばあい「liest (2単現) 」から「-st」を取ったと考えたほうがいい。
ただ、lesenには、もともと「s」がついているので、lieではなく、lies。
またこの場合は語末に「-e」をつけない。
ウムラウトは消える
lassen→lässt (2単現) →lass (命令形)
ihr (君たち)
「-t」または「-et」をつける。ihr (2人称複数) とおなじ形
Lernt!
※ warten (待つ) の場合
duに対してはwarteですが、ihrに対しては、
Wartet!
これは命令形だからではなく、平叙文でもおなじです。
「t」だけだと
warttで発音できないか、「tt」が「t」と同じになってしまうので、つなぎとして間に母音の「e」を入れてやります。


sein動詞 (英語のbe動詞)
du (君)
Sei!
ihr (君たち)
Seid!
Sie (敬称) に対する命令形
辞書形 (=3複現) とおなじ。
Lernen. (勉強しなさい)
Lesen. (読みなさい)
自分たちに命令?
Gehen wir!
「わたしたちよ、行きなさい?」
つまり、
「行きましょう!」
という意味です。
(出典:ゼロから始めるドイツ語。duolingo imperative)